Mondo Mosca
I Monster - A Dense Swarm Of Ancient Stars
UKの超個性派モンド・ラウンジ・ポップ・デュオI Monster。まだやってたのね。まあこれくらいのペースでも全然不思議じゃないという、不思議なバンド。今回は例の強烈なモンド/ラウンジ色はやや薄くなって、レトロでサイケデリックなポップという意趣。まあ持ち味の芝居がかった曲々しさ、胡散臭さは健在ですね。
〜合わせて聴きたい作品〜
Sukia - Contacto Espacial con el Tercer Sexo (1996)
Mo Wax Recordsを通して上陸した謎のブツ、という感じだった珍盤。Mike Flower's Popとかこの頃ちょっとだけモンド/ラウンジ・リバイバルっぽい動きがあったんだけど、これが白眉だ。チープなリズムボックスとオルガン、シンセで怪しいモンドなサウンドをクラブミュージック的なビート感を交えつつ表現。やってるのが子役出身のアメリカ人俳優らしい、ってのも怪しすぎる。
Senor Coconut - El Gran Baile (1997)
今では「色んな曲をラテン/ラウンジ風なエレクトロニックサウンドでカヴァーする Atom Heartのユニット」なSenor Coconutですが、そのデビュー作は全曲オリジナルだった。
Jimi Tenor - Intervision (1997)
こちらは今ではすっかりアフロミュージックに余念がないJimiさん。参謀者の一人みたいなもん。
VA - The Spirit Of Vampyros Lesbos (1997)
Jess Franco監督、伝説のカルトムービー「Vampyros Lesbos」のスコアをテクノ/ブレイクビーツ系アーティストたちがリミックスしたアルバム。モンドな映画のサントラCD化もこの時期目立ったが、こういう動きも当然出てる。Herbert、Swordsmen、Hell、Alec Empireなど参加。
I Monster - Neveroddoreven (2003)
さんざ色々挙げといて何だが、I Monsterはその流れよりやや後に出てきたんでした。2003年だし。でもこのアルバムは共通する何かがあるよ。まあ「モンド」って言葉を「変態」と変換すればすぐすむハナシかもなっていう。(ちなみに写真2枚目はリイシュー盤)。
・・・I Monsterの2匹・・・いや、お二方。