Devil's Work From Hell
Hell - Teufelswerk
- アーティスト: DJ Hell
- 出版社/メーカー: Int'l Deejay Gigolo
- 発売日: 2009/06/09
- メディア: CD
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ジャーマンテクノ界のラスボス、DJ Hell様のノイエ!は「Night」盤と「Day」盤の2枚組。「Night」はこれまで通りシカゴアシッドハウスやデトロイトテクノ、エレクトロなんかを吸収したダークなフロア向けテクノサウンド。ゲスト陣はいかにも好きそうなBryan Ferryやセレブつながり(?)のDiddyなんかも参加してると思えば、Anthony RotherやSteffan Robbers(!)なんて名前も出てきて、サスガ。更にビックリなのはもう一枚の「Day」。クレジットによると全曲Roberto Di Gioia、Christian PrommerそしてPeter Kruderの3人とのコラボレーション。ジャーマンアートロック、クラウトロックな感じもあるアヴァンギャルドでアンビエントなサウンドスケープを描く新機軸。最後はHawkwindの「Silver Machine」のリメイクで〆るという。どちらの盤もゴシックでデカダンなHell様の怪しく強烈な美意識が音楽的に昇華されていると言える、実に「ボス」の仕事といった感じの仕上がりです。
〜合わせて聴きたい盤〜
「Silver Machine」を演ってるのはRoberto Di GioiaとMartine RojinaのMarsmobil。このアルバムをエレクトリックにすれば、なるほど「Teufelswerk」ディスク2に通じる瞬間はそこかしこにあるね。
Christian Prommer's Drum Lesson - Drum Lesson: Vol.1 (2007)
Christian Prommerといえばテクノの名曲をジャズバンドでリメイクするコレでお馴染み。「Teufelswerk」といい、テクノとの関連ぶりが面白い人だ。
Peace Orchestra - Peace Orchestra (1999)
Kruder & DorfmeisterのPeter Kruderのソロ。K&D同様ダビー&ジャジーなダウンテンポ。以上3枚を聴くと「Teufelswerk」ディスク2は多角的に楽しめることうけあい。
Acid Junkies - Paranoid Experience (1994)
Steffan Robbersはアシッドリヴァイヴァルの代表的ユニットAcid Junkiesの片割れ。アシッド注入には最適の人選ダ。