Keep it Pourin'
ウィ〜、ヒック!(コントの酔っ払い方)。LAの酔いどれヒップホップトリオTha AlkaholiksのTash、10年ぶりのセカンドソロだ!。Tha Liksといえば「酒飲んで騒げ!」の面白パーティーラップしかやらない最高の連中だけど、Tash本人は実はかなりの実力派ラッパーで、Tha Liksのサウンドもまたウエストコーストっぽい熱いファンクっぽさとイーストコーストっぽいクールネスを兼ね備えた中々にスペシャルなグループなんです。まあトータルイメージはとてもB級ではあるがね。久しぶりのソロ作でも相変わらずクールなのにグダグダなファンキービートと骨っぽいのに酔いどれなラップ。Tha LiksのE-Swiftもトラック作ってっぞ。これこそLikwit Funk!。J-Roも参加のラストを飾る曲、タイトルは「Liquar Store Run」だってよ!。安心して酔えるなー。ゲストはB-Real、Del、Kokane、Knocturnalなどなど。
あと、ここしばらくどうやらヒップホップ特集になりそうな予感。ヤバいリリースが続いてるんでな!。
↓こちらはウェッサイ情報満載のサイトDUBCNNのインタビュー。
〜合わせて聴きたい盤〜
Tha Alkaholiks - Likwidation (1997)
Tha Alkaholiksのサードアルバム。マイベストヒップホップアルバムの10枚、いやベスト5に入るくらい大好きなアルバムです。西海岸ニュースクールといった風情の前2作より更にウェストコーストの明るくも重たいファンクネスが増加してちょっと他に類を見ないカッコよさ。ゲストも豪華だし、スキットは「AA Meeting(アル中克服の会)」という自虐なオモシロと、トピックも満載。ただ今作、世間的には全然評価高くないのな。どアホなカヴァーのせい?・・・イヤそれも最高だろうが!。
Tashソロ1作目。言うまでもなくグループ作と地続きな作り。今となってはOutkastゲスト参加ってのがデカイか。あとDreの「The Next Episode」とネタがタマタマ被っちゃったりした曲とか。「Only When I'm Drunk」のヴォーカル入りニューヴァージョンが楽しい。
J-Ro (Of Tha Alkaholiks) - Rare Earth B-Boy Funk Vol.2 (2007)
Tashよりも酔いどれ感たっぷりのフロウを聴かせるもう一人のアルカホリック、J-Roは2007年にソロデビュー。なぜかスウェーデンからいきなり「Vol.2」でリリースでスウェーデン人プロデューサーもトラック提供・・・と謎だらけな一枚。地味渋でカッコイイ。特にBattlecat製作曲はもはやアブストラクト・ウェッサイファンク。
VA - Lyricist Lounge Vol.1 (1998)
Tashの実力はMos Def、Q-Tipというシャレオツ&クールなカリスマリリシスト2人にまったくヒケをとらない本作収録「Body Rock」でも確認できるぞ。De La Soulのホストぶりが最高なコンピ盤です。「Don't stop, body rock!」。