Blue In The Lyrics

Little Dee - Once In A Blue

お疲れ様です!。「CSI:科学捜査班」ならぬ「GSI:捜査班」つまりグライムシーンの捜査班!。その日本支部、いや「俺んち」所属の者です!。日々YouTubeなど見たりなんかして「うわ〜怪しくていいね!」とか言ったりなど、捜査活動に余念がない日々であります。今日はなんと若干19歳、Wileyに見出されて彼のアルバムにフィーチャーされRoll Deepクルー入りも果たしたグライムシーン期待のMC、Little Deeの「Once In A Blue」を聴いてみます。若いわりに結構しっかりしていてWiley親分に認められたのもうなずけるラップぶりは、基本The StreetsやPlan BのようなUK白人ラップの系譜にあるスタイル。一方トラックはUKガラージ的なものは殆ど無し。米R&Bっぽい女性ヴォーカルが乗るものあり、現行のUSヒップホップからの影響が大きくて完全にラップアルバムと言っていい作り。ラップスタイルのUKらしさとトラックのUSっぽさの組み合わせが極端でおもしろい。それにメジャーなUSヒップホップを意識すればするほど出てくる胡散臭さ、安っぽさがいい。正にこれブリティッシュ・チンピラ・ミュージック!。問題は、これを選挙直後の日本において日本語で日本のブログで取り上げる意味だけかも。えー!?。




〜合わせて聴きたい盤〜

Little Dee - Don't Let The Name Trick You (2007)

先ずは腕試しといった感じのミックステープ。こちらの方がグライム寄り。考えたら出したの17才の時か!。でもそういう若さが似合う音楽でもあるよね。日本ってそういう音楽文化、いまどうなんだろう?。


Devlin - The Art Of Rolling EP (2008)

グライムシーンはやってる連中の人種が様々なとこが素晴らしい。チンピラ感とかの方が重要っぽいのがいいな。ただそれよりもクルーが色々あってその揉め事の方が多いみたい?。まあGSIである本官は音楽担当なんでそっちの方は疎いんだが・・・。DevlinはO.T Crewのメンバーで昨年出したEPがなかなかよかった白人MC。Little Deeが上のミックステープで挑発してるとか。


Plan B - Paint It Blacker (2007)

グライムとはまた別のポジションではあるけど、The Streets以降のUKラップシーンの中でも孤高の存在?。アコースティックな音が特徴のラッパー。このアルバムはミックステープみたいなポジションのアルバムで、RadioheadNirvanaColdplayなどマッシュアップ感たっぷりなトラックの上でラップ。いかにもUKなラップで面白い。普通にお勧め。