Edo. G - A Face In The Crowd


ボストンズ・ファイネスト、Edo. Gと言えば元々デビュー当時からメイチャー(大人びた、成熟した)なラッパーという印象の人だが、この度リリースのソロ名義3作目は単なる充実作というだけではなく、キャリア20年を迎えるモノホンの大人ラッパーぶりに感嘆することしきりの仕上がりだ。セルフ・ボースティングも余裕しゃくしゃくで、ゴールデンエラを振り返る回顧も当事者として「そこにいた」と語ってみせる。しかもお説教やノスタルジーだけでなく、ヴォーカリストをフィーチャーしたラブソングや、皮肉を効かせた佚楽的パーティーチューンなんかもそんな立ち居地でやってるところがさすがと言うか。トラックも重いビートにメロウでソウルフルな情感を湛えたものばかりで、それでいて渋いけど地味ではなく聴きやすいというのもニクイ。四十にして迷わず、スティル・ディファレントな不惑のヒップホップ。お子様の出る幕じゃあないぜ。
Edo G. - Stop It

この貫禄溢れるビートの乗り方!。チャーリー・シーンネタを見逃すな(...見逃してもいいか)。


Edo G. - Fastlane

一方こちらはビートにやや先行するようにラップしてみせる。Premo先生のビート、スムースでビューティフル。



〜If you like this title, I also recommend...〜

Ed O.G. & Da Bulldogs - Life Of The Kid In The Ghetto (1991)


まあ失礼な言い方すりゃEdoさん昔から顔も声もオッサンっぽかったってのもあるか。いやいや、この時点で独自の視点から「生活」を語るEdo.G AKA Ed O.G.の成熟ぶりは相当なもんで、初めて聞いたときは随分大人な人たちがやってるな、という印象があったデビュー作は今年20周年記念!。それに収録の「おまえの子の父親になること」って曲が代表作な人だよ!。過激な言葉を吐くだけがハードコアってことじゃなく、物の見方やそれに対する姿勢がハードコア、という感じかな。
Ed O.G. & Da Bulldogs - Stop (Think for a Moment)

「Stop It」聴いたらコレ思い出した。声ネタはGuru!。