Wise Intelligent - Wise Intelligent Iz The Unconkable Djezuz Djonez


90年代のヒップホップシーンの中でも特に印象深いアクトの一つPoor Righteous Teachers。その中心人物Wise Intelligentは00年代も活躍中で、今年3rdソロアルバムが出ました。しかしこれがまたサウンドが随分ハデハデでびっくりしまして。メインストリームとも違うアンダーグラウンドな音ではあるものの、Gamma Rayってか「K-1のやつ」って言った方が早いあの曲とか、Talib Kweliの「Shockbody」と同じやつとか、Jackson Sistersの「Miracles」(!)とかサンプリングネタも随分飛ばしてんね。しかしコンシャスなメッセージをレゲエからの影響を受けたフロウで綴るラップは健在。トラックのプロダクションが音楽的にこちらの予想をかなりかわしてきてる感あるんで面食らうかもしれないが、ヒップホップなドープさと他に無いオリジナリティ両方とも突出していた存在、というのはPRT時代から変わってはいないと言えるか。崇高なメッセージを放つ良いアルバムだけど「怪作」っぽい雰囲気もたっぷり、てのも嫌いじゃないぞ。
Wise Intelligent - Illuminati

Jay-Zイルミナティ?!、というあのウワサを肴にした曲!。


Wise Intelligent - The Talented Timothy Taylor (2007)


新作には「Back To Shcool Second Period」という副題が付いているが、「First Period」がこのソロ2作目の前作。新作はDjezuz Djonez、コレはTimothy Taylorというキャラクターでのアルバム、ということでもあるようだ。PRTの人のソロ、というイメージはこの前作のほうがより感じる。Oh Noプロデュース曲が良いね。
Wise Intelligent - Go With Me


Wise Intelligent - Killin' U... For Fun (1996)


PRTの活動中に平行して発表されたソロ第一作。製作はPRTの最初の2作を手掛けたTony D。レゲエからの影響はこれと同時期に出たPRTのラストアルバムが一番強いかな。


Wise intelligent - Blessed To Be The Poor (2007)


1stと2ndの間には10年以上のブランクがあるが、それを埋めるのがこれ。その間に録音されたアンリリースドトラック群をまとめた「Unmixtape」。


Poor Righteous Teachers - Pure Poverty (1991)


ファイヴ・パーセント・ネイションの教義下にあるイスラムなメッセージ性とレゲエ、二つの要素を併せ持つヒップホップという際立った個性を持っていたトリオ。ラガヒップホップの代表的存在ともされるが、実はレゲエからの音楽的な影響はWise InteligentとCulture Freedomのラップ&ヴォーカルワークが中心で、トラックはほとんどコアなヒップホップ。4作のオリジナルアルバムを残しているが、どれも傑作のレベルに達してると思う。今日はリリース20周年の2ndを取り上げよう。一番好きなもんで。
Poor Righteous Teachers - Shakiyla (JRH)

このビデオはファッションもレゲエシンガーっぽい。