Meyhem Lauren - Self Induced Illness


(前回からの続きっぽく)近年NYヒップホップの良いアルバム結構多い。が、そのほとんどは90年代から輝き続けるベテランのアーティストによるものが中心。しかし、こんな奴もおるぞ、というのがこのMeyhem Lauren。クイーンズ生まれのラッパーだが、こいつが90年代からタイムスリップしてきたのかって程ドープな声とリリック(ついでに面構えも)の持ち主。確かにある種のノスタルジアを感じさせるもののそれが何だ、って勢いのいかついラップ力の持ち主だ。「ミックステープキング」の自称でお馴染みJ-Loveがフックアップし、その大量のミックステープ群での顔出しがこれまでの活動のベースだったが、今回の「Self Induced Illness」は未発表曲を含めそんなこれまでの作品をまとめたもので2枚組の40曲近く!。オリジナルなアルバムではないのでトラックの出来はバラつきがあるし、フィーチャーされたゲストもあんまよく知らないのが多いが、Meyhemのラップは全曲かなりの迫力なもんばかり。これは正式なデビューアルバムが楽しみ。
Meyhem Lauren - Got The Fever



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Action Bronson - Dr. Lecter (2011)


J-Love、Meyhem Laurenなんかの一味であるAction Bronson。見た目こんなでラップが声もスタイルもパロディかってくらいGhostfaceそっくりで、なんだかイロモノっぽいラッパー。こんなの(失礼)と仲良しというのもMeyhemかなり謎な感じだが、一足先にソロデビューなこれはトラックけっこう良いもの多いし、マニアックでバッドテイストなセンスも面白い。もちろんMeyhemも参加してる。
Action Bronson - Barry Horowitz

バリー・ホロウィッツは負け役で(マニアには)有名なレスラー。目の付け所良いね。最後にやってる自分で自分の背中を叩くのはホロウィッツのマネ。