Wiley - 100% Publishing

グライムキングWiley様のニューアルバムはコア過ぎずかつポップ過ぎないグライム感でとても聴きやすいバランスの良い作品なのが逆に予想外でしたね。最近のグライムシーンが両極端になっているような傾向な中、このバランスはとても面白い。Wiley自身のアルバムも2作前はメジャーからでポップ化、前作はインディーからゴリゴリグライムだったんで、そういう流れなのやも知れぬ。しかも本作タイトルに偽りなく全曲ラップもトラックもWiley作。それでこういう内容というとこもポイントなんだろうな。アッパーなテンポの「I Just Woke Up」やピアノリフが美しい「Wise Man And His Words」、「Up There」のギリギリなポップ感などトラックのスタイルは幅広いけど音色は統一感あって、トラックメイカーとしても優秀かつ個性的。。久しぶりのBig Dadaからリリースってのも大きいと思われるが、いい意味でキングぶりを感じさせるアルバムになっとるな。あと、どうでもいいけど良い頭の形(後頭部)してるね。
Wiley - Numbers In Action

MTV全盛期の頃っぽいセンスなビデオもナイス。



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Wiley - Chill Out Zone (2011)


...なんて思ってたら立て続けにリリースされたコレはR&Bに挑戦でおもきりズッコケ作!。クオリティは悪くないがこういうのはTinchy Stryder(やTinie Tempah)とかが上手くやってるからキングは無理にやんなくてもいいでしょ!。参加してるアーティスト群もグライミーのカケラもありゃしねえでやんの。フリーダウンローダブルなEPにケチつけるのも輩っぽいとは言えね。
Wiley - Seduction (feat. Alexa Goddard)

ビデオも何かこっ恥ずかしい。


Wiley - Zip Files 1-11 (2010)


昨年「The Elusive」なるアルバムをリリースするというアナウンスがあったWiley。結局今回「100% Publishing」が出たワケだが、「The Elusive」収録曲はほとんどこの「Zip Files」に収録されてるとのこと。これは文字通り未発表曲やインストも含めた過去のマテリアルを詰め込んだファイルで、フリーダウンロードで全11作という大放出品。こっちは有難や〜、ですね。
Wiley - Art Of Grime (feat. Breeze)