Evidence - Cats & Dogs
Dilated PeoplesのEvidence、その2ndアルバムはThe Alchemist、DJ Premier、Sid Roamsなど参加メンバーからすれば当然ではあるもののトラックが良い!。その上本人がトラックメイカーだからってのもあるだろう、ビートのチョイスの上手さをすごく感じる。Evのラップも「名より実を取る」って言わんばかりのアンダーグラウンド魂な姿勢で、グラフィティアーティストだった過去、名前の由来(ホントはEvidentだったのにwill.i.amが間違えたらしい)や母親の死など極私的なトピックをも盛り込むリリックを得意のノロいフロウで聴かせるディープさで 、トラックにとても合ってるってのが優れてるとこ。さらにゲストの顔ぶれも申し分なし。全体的に感じられる詩と音が醸し出す独自な雰囲気は色で言えばモノトーンというか灰色、天気で言えば曇り空?(アルバムタイトル「土砂降り」って意味だけど)ってな風で、「コアな情緒がある」なんて評してみたい。キャッチーではないがしっかり聴けてバッチリ頭振れる間違いなくキープ・イット・リアルな作品。あとアルバムのカヴァーアートかわいい。
Evidence - You
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Evidence - The Weatherman LP (2007)
1stソロアルバムは00年代アンダーグラウンドヒップホップのベストアルバムリストを作るとしたら早い段階で挙げられそう。Evidence、新作といいこれといい「良いアルバムの作り方」を分かってる人という印象あるのはセルフ・エヴィデント・トゥルース、すなわち自明の理ってか。あと参加してるトラックメイカーは新作とほとんど一緒だが、ここで登場するDJ Revolutionに替わって新作ではPremo、という感じ。贅沢だ。
Evidence - Mr. Slow Flow
タギングの腕もちらっと見せてくれます。
Evidence - The Layover EP (2008)
前10曲ニューマテリアルで内容、ボリュームそして満足度も最早LP並みなEP。Pete Rock & CL Smooth「All Souled Out」やIce Cube「Kill At Will」みたいな「オリジナルミニアルバム」を目指さしたあたりが鋭い。
Evidence - The Layover
1:42あたりの「溜め」!。
Rakaa - Crown Of Thorns (2010)
Dilated PeoplesのRakaa Iriscienceも昨年ようやくソロデビュー果たしてる。これまたトラックメイカー、ゲストの面々はEvのソロに参加したのと同じような顔ぶれ。だが、当然雰囲気は違うとこがソロアルバムならではの楽しみ。なので、つぎはDilatedのアルバムだな。
Rakaa - Delilah
Produced by Evidence.