Phonte - Charity Starts At Home


9th Wonderの次はコレ。Little BrotherのメンバーというよりThe Foreign Exchangeの歌い手さんという方が近年通りがいいPhonte Coleman、遂にラッパーPhonteとしてのソロアルバムが登場の運びとあいなりましたね。自慢の喉を披露する曲もあるが、基本ちゃんとライミングしてるよ。家族、男女関係、日々の仕事など一井の日常をヒップホップ的表現で綴るラップ、固いビートに柔らかいサウンドという正しくゴールデンなトラック、共にスピリチュアル&エモーショナル・ハイといった様子で最高だ。そしてそれらはLittle Brother、The Foreign Exchange、Zo!との80sカヴァー大会など、ラッパーとしてはいささか特異な道のりを歩んできたPhontiggaの歩みが実に反映されてるものだと思う。Phonteのソロアルバムが出たら内容に問わず「もっと早く出して欲しかった」って思うんじゃないかと予想してたが、それを思えば嬉しい間違いだった。サウンドは表面的に耳あたり良いが、紛れもなくリアル・ヒップホップ・ファンの為のラップアルバムである。ゲストもセンスある面子でトラックメイカー陣の仕事も良し。やはり9th Wonderとのリユニオンも嬉しいものの、Big Poohは不参加。でもそれだとLittle Brotherになっちゃうからまあいいか。あと曲々で「New Tigallo, New Tigallo, New Tigallo, New Tigallo」って言ってるのがものすごい耳に残るは良いのか悪いのかわからない。ニューティガロ、ニューティガロ、ニューティガロ、ニューティガロ!(ハマっている)。
Phonte - The Good Fight

普通の人々を「ハッスルハード」、「メイキンマニー」という表現で鼓舞する曲ともとれる。面白いし元気出るな。



Phonte - Who Loves You More (feat. Eric Roberson)

アルバムのラストを飾る文句なしの名曲。「オレは何万回も回したこのアルバム、キミが一回でもかけてくれるといいな」。


Little Brother - Leftback (2010)


2009年のBig Poohのアルバム取り上げたときLittle Brother三者三様な個人活動の結果をグループのアルバムに期待してたんだが...「解散」というカタチで出ちゃった!という(今のとこ)ラストアルバム。LBの他のアルバムよりエレクトロニックなシンセサウンド増えてるのが特徴で、出来は劣っていないと思う。9thは不参加でいわゆるシャウトでもその名前が出てこないほど。で、当時9thはMursとの4作目のコラボアルバムをほぼ同時期に出してた。ちなみに今回Phonteと9thの新作は同日リリースらしいが、今度はPoohがどちらにも不参加。この3人の仲、よくわからない。
Little Brother - Curtain Call

いつか「アンコール」に答えて!。


The Foreighn Exchange - Authenticity (2010)


もはや完全にR&B、というかエレクトロニックソウル。Tigalloの歌だけでなくNicolayのトラックも「ヒップホップ要素がある」という言い方するべきか。でも良い意味でUKのグループみたいで雰囲気良いじゃん...なんて、今ポジティヴな姿勢で聴けるのはPhonteがソロアルバムを出した後だからだけど。白状しとこう。
The Foreign Exchange - The Last Fall