J-Live - S.P.T.A. (Said Person Of That Ability)
さしずめワンマンバンド。アンダーグラウンドヒップホップ界の良心、J-LiveのニューアルバムはカヴァーのアートワークにもあるようにMC、プロデューサー、DJの三役を一人で賄うというコンセプト。まず一つ、プロデューサーとしては自身が手掛けるジャジーでややオーガニックな作風のトラックメイカーとしてはもちろん、Nicolay、Marco Polo、RJD2辺りの外注トラックメイカーも起用しつつバランスが取れてる総合的なプロデューサーとしての腕前も確か。二つめに(DJイングの)DJとしてのカッツも鋭さ十分。そして三つめ、内容だけでなく言葉の選び方や表現にいたるまで微に入り細をうがって煉られている歌詞を操るスーパーMCぶり。これらだけでも大変なもんだが、アルバム全部丸々一人でやってるってワケじゃなく三つのパーソナリティが三人組みのバンドだったら...というイメージで製作しているという試みなのが本作のポイントで、なるほど、実際曲ごとにその個性の出方がランダムで面白い。単になんでも出来るってだけでなく、そのディスプレイの仕方がニクイときておる。まあ本作に限らずJ-Liveってもしかしたら隙が無いのが玉にキズみたいなとこあるかなとか思ったが、そんな言い様するのはこっちが「勝手なリスナー」ってパーソナリティ一個しかないから!。でも聴いてると「せめてグッドリスナーを目指そう」という気になるグッドミュージックだな。
J-Live - No Time To Waste
二人のMCの掛け合いを一人で披露するようなつくり。フックで言ってることすごくカッコイイ。渋いトラックはDiamond D!。
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