Common - The Dreamer / The Believer


毎年年末12月といえばマーケティング的に大物のアルバムリリースが相次ぐもんだけど、今年はそんなでもない感じのような。CDで音楽買う時代じゃなくなってきてるってのが反映されてんのかな?。そんな中これは大物で内容も期待できるのがCommonのニューアルバムだ。なんと17年ぶりにNo I.D.と組んだという事でCommonの最初の3作どれかから聴いてる人は感涙止まらんハズ。アルバムの内容もそんなこっちの涙腺を最大限までおっ広げる勢いのエモーション溢れるトラック満載で、Commonのポジティヴなラップ共々随分キャッチーってくらい振り切れてる仕上がりで最初は面食らった。Commonってここ10年は「Be」や「Finding Forever」のような真っ当に良いアルバムと、「Electric Circus」や「Universal Mind Control」みたいにヘンテコなアルバムを作ってて、新作は音楽的にはもちろん前者のグループに入るけど、振り切れ具合から言うと後者のグループって言ってもいいくらい。しかし、相当「今回はキャッチーなやつにしよう」という意図で作ったにしろ、それを音楽として昇華出来てるってのは凄い。「ポップ」であることを恐れず、誇ってるくらいなのがカッコイイ。
Common - Celebrate

年末感にぴったりな1曲。



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No I.D. presents: Cocaine 80s – The Pursuit EP (2011)

90年代はCommonの盟友としてオナジミな他一作だけソロアルバム出してたNo I.D.。00年代はメジャーなヒップホップアルバムの裏方さんとして活躍してて、Rick RossやDrakeなど意外なアレ!ってアルバムにも名前があったりする。「The Dreamer / The Believer」は彼の音楽性がとても豊かになってるのがよく分かるが、そんな裏方仕事の結果ってのもあるのかも。その辺も含めて合わせて聴きたいのがこの夏に出た謎のEP。これがNo I.D.全曲製作、RihannaChris Brownに曲提供もしているシンガーJames Fauntleroyのヴォーカルをフィーチャーした歌ものソウル作品で、サウダージな弾き語り風なものやアッパーでポップなダンスチューンもあったりして全体的に夏にピッタリな作風の、これまた素晴らしい出来である。Common本人(1曲のみ)を含め参加してる面子も多くが「The Dreamer / The Believer」にも参加してる。しかしそんな内容に反してユニット名やアートワークが何故か異常に胡散臭い。
Cocaine 80s - Nameless



Cocaine 80s - Six

EP未収録曲。Common参加してる、というかCommonも含めたプロジェクト?。