M.E.D. - Classic


このブログでMadlibに関しては「00年代前半の仕事が良かった」ってのを事あるごとに書いてきた。逆に言えば00年代後半の何が物足りなかったの?ってことだが、要するにシンプルなラップアルバムを出して欲しかったってワケだったんだなと。って言うのは彼が殆どの曲を手掛けたM.E.D.のアルバムが凄く良かったから!。「ビート・コンダクタ」過ぎずにマッドさを漂わせたソウルフルなトラックに、良い意味で安っぽいMEDのラップ。MadlibワークスだけでなくStone Throwからもここ最近ご無沙汰だったプレーンなラップアルバムっぷりで最高!。前作同様「Madlib以外は数名が数曲」という製作陣営で、The Alchemist、Georgia Anne、Oh No、Karriem Rigginsが各1曲づつ。中でもALCがまたもドープ(ただし物凄くMobb Deep向けっぽい作り)。ゲストは顔なじみな面子は当然だが、他KuruptとHodgey Beatsが意外かつナイス。そりゃあ「クラシック」っつったらThe Rootsの新作みたいなアルバムのことを言うのくらい分かってっけど、今年のお気に入りヒップホップアルバムベスト10、いや5に入るくらい好き!。
M.E.D. - Classic (feat. Talib Kweli)

先行カットのこれはKarriem Rigginsプロデュース。The Detroit Experimentとかに参加してた人だ!。



M.E.D. - Blaxican

クラシック&ヴィンテージMadlibビーツ。



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M.E.D. - Push Comes To Shove (2005)


やはりMadlibが殆どビートを手掛けたM.E.D.のデビューアルバムは6年前!。そのブランクって要するに00年代後半っちゅうことじゃないですか。本作くらいまでに出たMadlib関連アルバムは全チェック必須、の内の一つでもある。Madlib以外のトラックメイカーはOh No、Just BlazeにDilla!。
M.E.D. - Push (feat. J Dilla)

Stones Throwっぽくない(要するに普通のラップものっぽい)ビデオが逆に良いが、初見時は病気でやせ細ったDillaの姿にショックだったっけ。今見ても胸が痛いけど、それでもこんなカッコいいビート作ってることが素晴らしい。


M.E.D. - Bang Ya Head III (2010) / M.E.D. - Bang Ya Head III: Special Edition (2011)


アルバム2作以外に出ているミックステープシリーズの第三弾は、逆にMadlib数曲だけで他はJ-Rocc、Oddisee、Khalil、Babuなど複数のプロデューサーのトラックで構成。オリジナルアルバムにないラフさがまた良し。今年これに曲を追加した「スペシャル・エディション」がリテイル版としてリリース。

SE版の方から。Blu & Exile!


Madlib - Madlib Medicine Show No. 9: Channel 85 Presents Nittyville (2011)


12作もアルバム出さなくていいんで12回以上聴ける良いアルバム1個出して...なんてこたぁ申しませんが!、全部出揃ったMadlibの「Medeicine Show」シリーズ、中でもラップ好きに最レコメンは9番目。丸ごとフィーチャリングFrank Nitty (of Frank-N-Dank)で、ほとんどMadlibプロデュースのFrank Nittyのアルバムってな具合。やはりMadlibビーツも「ラップ向け」感強い。まあこのFrank NittyもややB級っぽいラッパーではあるが、そういうラッパーとの組み合わせの妙も良いんである。M.E.D.も1曲参加。