Gangrene - Vodka And Ayahuasca


本日は2012年のミックステープではなくオリジナルアルバム一発目。これがThe Alchemist & Oh NoのGangreneの2ndアルバムなんでいきなりドでかいビッグディールなんである。タイトルも「ウォッカアヤワスカ」なんて随分ときっついモノをキメてけつかる本作、基本は前作から引き続くコラージュ感たっぷりサンプリングベースな薄汚れた手触りのアンダーグラウンドヒップホップ、その上タイトルに恥じぬサイケデリックなテイストがふんだんなんで、聴くだけでクラクラする〜!。そのサイケ風味も幻想的とか恍惚としたようなものというよりは、ランニンハードでゴーインワイルドなノリ。「Drink Up」、「Auralac Bags」や「The Groove」のなど映画のサントラっぽいサンプルのネタ使いセンスは相変わらず流石で、さらに今回はタイトル曲、「Gladiator Music」、「Dark Shades」の3曲がストーナーロックっぽい太くてサイケなギターループが鳴り響く新機軸で実にキマっておる。やや派手なこういう曲群がカッコイイので手に負えない。イントロでゲーゲー吐いてる声で始まり、ラストに何やらコポコポ吸ってるアウトロで締める、大変フィア&ロージングなアルバムで、またしてもアルバム・オブ・ジ・イヤー候補でした。ゴンゾこのヤロウ!。
Gangrene - Vodka And Ayahuasca

ビデオがまた曲の雰囲気よく表現出来てる。ラストに出てくるカメオに注目(アルバムには参加してない!)。


Gangrene - Drink Up (feat. Roc Marciano)

Goblinっぽくてカッコイイ。...Goblinっぽいものが好き過ぎなのも認める。


-If you like this title, I also recommend...

Roc C - Stoned Genius (2011)


「Vodka And Ayahuasca」に参加してるRoc CはOxnard一派、でこれがやっぱりB級っぽいラッパー。とは言えMadlibやGangreneの2人が結構トラック作ってる他Imakemadbeatsとアルバム作ったり、トラックメイカー選びのセンスはヘタすりゃNasより上かもよ。昨年末リリースのソロ3作目(?)にも当然Gangreneトラック&ラップで参加してて、Blu、Big Pooh、Chali 2na 、Termanologyとゲスト豪華。ただしカヴァーほど「おサイケ」ではなし。ブランテッドなヒップホップアルバムではありますが。
Roc C - Maniac Murders (feat. Tri-State)

Produced by Oh No.

Edan - Beauty And The Beat (2005)


まあヒップホップは基本ドラッギーな音楽と言えるやも知れぬ。しかしサイケデリックな音要素を含んだものっつったらヨーロッパのインストものには多く、アメリカのラップアルバムには少ないかな。その少ない例がEdan The DJの2ndアルバム「Beauty And The Beat」。2005年のアルバムで、去年か一昨年くらいに久しぶりって感じで聴いたら「こんなサイケだったっけ?」って思ったのをよくおぼえてて。
Edan - Rock 'n' Roll (feat. Dagha)

これは特にサイケロック調で。