Mega Particle Beats

VA - Ghetto Bass: The Sound Of Herve...

Monte Crystal伯爵ことHerveのミックスアルバムが出たので聴いてみました。2枚組で1枚目はフィジット界隈の連中がリミックスしたトラックが中心。2枚目はやや他のアーティストのものも含めた構成。フィジットハウスはちょっとした闇鍋みたいなもんで、これも細分化してきた様々な音楽スタイルが再融合してきてる流れの一つなんだろなと。ただ昨今は、あるスタイルを意識してまた新しいスタイルが出来たりするから一概に「こんなのハイプじゃん」と言っちゃうのはつまらん。ディスク2を聞くとさらなる融合がありそうだけど、むしろここからの細分化のほうが面白そうだ。まあ「踊らにゃ損損!」的サウンドで賞味期限切れはすごく早そうな点は認めるがな。

そうそう、00年代のミュージックシーンは「何もなかった10年」みたいな言い様がコンセンサスっぽくなってるフシがあるような気がするけど、「色んなものがありすぎた」っていうのが正しいとオレは思ってまして。「何もなかった」って言ってる奴は80年代のヒット曲のコンピばっか聴いてたんじゃねえのかと。日本のメディアの連中とかは特にそうだ。


〜合わせて聴きたい盤〜

VA - The Harder They Come: Mixed by Grooverider (2002)

Goldieと並ぶドラムンベース界の帝王GrooveriderのMixアルバム。「Ghetto Bass」を聴いて真っ先に思い出した。いや正確には「カヴァーを見たとき」か。そのジャンルが注目を浴び始めた頃に出た2枚組みミックスアルバム、と共通点はカヴァーの「それ」だけじゃないんだぜ、意外と。


VA - The Harder They Come Part One: Invasion Tactics (2001)
VA - The Harder They Come Part Two: Divide & Conquer (2002)
VA - The Harder They Come Part Three: Colonisation (2002)

GrooveriderのレーベルRenegade Hardwareの12インチコンピシリーズ。プラモじゃないよ。


・・・フィジットハウスをフィジェットハウスと表記してるとこもあるみたいだが、「Fidget House」なんで「フィジットハウス」と表記してます。英単語のカタカナ表記について言い出すとキリないけど、さすがにTシャツを「テーシャツ」とは言わんだろう。