6 Million Ways To Chill
Hip Hopなどタメのあるリズムの音楽があまりウケないからテクノが主流であるとされてるドイツの音楽シーンですが、一方ダウンテンポやチルなブレイクビーツサウンドに関しては実はタマが揃ってるんだぜ、なんて今更なハナシ。Peter HeiderとFlorian SeyberthのBozoo Bajouのニューアルバムは、この手の音をやる連中の中では特にソウルを感じる作風が自然に他との圧倒的区別化を生んでるほど。以前よりブルースさ加減はやや押さえ気味なれど、ヴォーカル心はレベルアップ。メロウな空気を醸しつつもビート感は忘れないとこなど、センスが良くて気配りできる人の仕事ですなあ。
〜合わせて聴きたい盤〜
ジャーマンダウンテンポ/ブレイクビーツの隠れた逸品。ビートは強いがこの浮遊感たるや。
Kruder & Dorfmeister - The K&D Sessions (1998)
この界隈の大物コンビ、オーストリアのPeter KruderとRichard Dorfmeisterの2枚組リミックス集。ダウンテンポものの代表アルバムですよ。この手のアーティストはオリジナルアルバムよりリミックスアルバムの方がお勧めの場合があるし。実際Boozoo Bajou知ったの連中がリミックスしたCommonの曲だった。
Fila Brazillia - Brazillification: 95-99 (1999)
ダウンテンポUK代表はこちら。やっぱり2枚組リミックス集で、やっぱりオリジナルアルバムよりお勧めかも。しかしUKとドイツでやっぱり音の違いがあるんだな。湿り気加減というか、空気感というか。
Bozoo Bajouもリミックスアルバム出してた。Commonの「Come Close」も入ってるし。
・・・K&DのDorfmeisterがRupert HuberとやってるユニットToscaの新作も出るらしい。次の機会に。