In A Moving Car

P.O.S. - Never Better

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ミネソタ州ミネアポリスのラッパーにしてプロデューサー、P.O.S.のサードアルバム。 前作よりさらに進んだパンク/ロックサウンドとHip Hopサウンドの溶け合い具合は、単なる「ミクスチャー」と一線を画すもの。ドラムロールやディストーションにのせてラップしてる、ってな感覚の曲もあるし、ベーシックなヒップホップトラックには一工夫あり。ほとんど自作のそんなトラックに合わせてシリアスなトピックを穏急自在だけどオーセンティックなフロウで語る。これはカッコいい。




〜合わせて聴きたい盤〜


Doomtree - Doomtree (2008)

ミネソタローカルのアーティストたちによるDoomtree Crewのメンバー集結アルバム。P.O.S.はここの一員で他のメンバーもソロ展開があるが、正直P.O.S.を越える奴はいないかもしんない。


The Velvet Teen - Cum Laude (2006)

カリフォルニアのロックバンド、The Velvet Teen のヴォーカルJudah Naglerが「Never Better」に1曲参加してる。どういう縁なんでしょ。


Atmosphere - When Life Gives You Lemons, You Paint That Shit Gold (2008)

「Never Better」のリリース元であるミネアポリスのRhymesayers Entertainmentを代表するデュオ、SlugとAntのAtmosphere。 去年出たこちらはアンダーグランドヒップホップの盤としては異例のビルボードアルバムチャートトップ10に入るヒットだったそうな。アコギの弾き語りラップ「Guarantees」は確かに胸をつかまれる。


 

・・・Doomtree Collectiveの面々(一部)。左端がP.O.S.だが、紅一点のDessa嬢が気になる。彼女のアルバムは大いに期待したい。