Freestyle Nostalgic

Aceyalone - The Loney One / Myka 9 - 1969

LAアンダーグランドの腕利きラップ集団Freestyle Fellowshipのメンバーで、現在も盟友同士である「孤高のエース」Aceyaloneと「愛の伝道師」Myka 9が立て続けに、それも共に黒人音楽へのノスタルジーをテーマにしたかのようなアルバムをを出してきたんで合わせて聴きました。


Mykaさんはジャジーになり過ぎずディスコやモータウンをも網羅したマイルドなトラックに、あのイイ声で時には歌うような時には口ずさむようなおなじみの語り口で、ますますアダルトなテイスト。カヴァーからもわかるサイケ感もあるが、タイトル通り「男、四十にして惑わず」を地でいく出来。

んで、たまげたのはAceyの方。全編バックコーラスもばっちりな50sのモータウン/ドゥーワップサウンドなトラックにのせて、ほとんどしっかり歌ってる!。ここ最近のレトロポップりヴァイヴァルに呼応する作りかも。こりゃかなりはっちゃけたな!。


〜合わせて聴きたい盤〜


Freestyle Fellowship - Innercity Griots (1993)

Fellowshipのセカンド。G-Funk全盛のさなかにウエストコーストアンダーグラウンドをそれこそ「レペゼン」した90年代Hip Hopの名盤の一つ。


Haiku D'etat - Haiku D'etat (1999)

MykaとAceyがAbstract Rudeを迎えた三人で結成したジャジーヒップホップユニット。「俳句」と「クーデター」を合わせた名前もセンスいいなあ。


Factor - Chandelier (2008)

Mykaの「1969」を全面製作したカナダのビート師Factorのアルバム。Mykaさんがこれに参加したのが縁だったよう。


Mark Ronson - Version (2007)

ロンドン生まれの「セレブDJ」のレトロポップリヴァイヴァル火付け役盤。Aceyの「The Lonely Ones」は彼の過去作よりこれに近い。あと以前取り上げたSolangeのやつとか。