Gone But Not Forgotten

UGK - UGK 4 Life

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片割れPimp Cの急死から約一年ちょい、テキサスはヒューストン・・・すなわちサウスのキングスオブヒップホップUGKのファイナルアルバム。最後まで流行のサウスサウンドとは格を異にする濃密な南部のスワンプ感溢れる音とUGK節。Ron Isley参加のアーバンな80sブラコン風味な曲も、やっぱしビートの音圧が効いててカッコイイ。唯一、Akon参加曲がすげえツマンナくて邪魔だが。言わば前作の流れからすれば良盤なのはむしろ予想通りということか。その分Pimpが生きていればUGK黄金期が続いたであろう、と思うと切ない。


〜合わせて聴きたい盤〜




UGK - Underground Kingz (2007)

ド級の傑作。流行のサウスものビートよりオッサンソウル感(元来ありましたが)の方を大切にしたところがすごく好き。もちろん20年近いキャリア持ち主、時流の尻馬に乗る必要なんてないんだけど。2枚組みヒップホップアルバムとしてはオールタイムベスト盤、と言い切ってしまおう。


Pimp C - Pimpalation (2006)

2000年代の前半半分をムショで過ごしたPimp C。ようやく出た出所後初のソロアルバムが結果的に生前最後のソロアルバムになってしまった。Tom Pettyの「Free Fallin'」にのせて「I'm Free〜」とラップする冒頭から自身が手がけたトラックも含め、いい湯加減なアルバム。


Bun B - Trill (2005)

Pimpが塀の中にいた間サウスブームの世間でモノホンのサウスアクト振りを知らしめていた相棒のBun B初ソロ。実はKool G Rapあたりのイーストコーストのオールドスクールな語り口の影響がある人。Pimpとは声質の高低もラップスタイルの硬軟も好対照だったんでなおさら寂しい。


Dizzee Rascal - Maths And English (2007)

UKのグライムスターDizzee Rascalのよりヒップホップな3枚目。「Wheres Da Gs 」にはなんとUGK二人揃って参加。


・・・改めてR.I.P., Pimp C。そしてBun Bは長生きしてほしい。