April Fool?

Chris Cornell - Scream

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これは珍盤!。SoundgardenAudioslaveのヴォーカリストだったChris Cornellの3枚目のソロアルバムはなんと全曲Timbalandがプロデュース!という、エイプリル・フールにぴったりの冗談みたいなシロモノ。本気で、最近のMadonnaとかTimberlakeの曲みたいな感じのトラックにCornellさんがあの上手イイ声で歌ってんのよ。なんちゅうご乱心ぶりだ。客観的にはポップ/R&B作品としては質が高いとか意外にイイ曲があるとか言えるんだろうけど、なんにつけても終始「そういう問題じゃねえだろ」感満点の笑いが止まらんのですよ。色んなトラックメイカーが参加してたら企画盤っぽくなったかも知んないが、「全曲Timberland」ってのが珍盤感たっぷりだ。こうなったら次は全曲T-Painでいってくれ!。


〜合わせて聴きたい盤〜


Soundgarden - Superunknown (1994)

Nirvanaと並んでグランジを象徴するバンド、名曲「Black Hole Sun」収録の代表作。改めて聴いてみたらヘヴィーかつダークなグルーヴはもちろん、結構ポップなのを再確認した。Audioslaveは高品質なロックだったけど全然心に響いてこない感じがしたし、近年のCornellさんのソロは「フツー」だったと思えば「007」のテーマ曲やったりとワケわからなかったんで、「Scream」は「グルーヴ感とポップさ」を15年ぶりに取り戻した盤と言えるかも。違うか?。やっぱそういう問題じゃねえんだろな。



Nelly Furtado - Loose (2006)

こちらもTimbaがほとんどプロデュース。それまでのジャンルレスな立ち居地からの流れでネクストステップへ上ったNellyさんはもちろん、Timbaにとってもターニングポイントになったであろう作品。「Superunknown」→コレ→「Scream」と聴いていくと面白いよ。


Timbaland - Shock Value (2007)

で、その転換期後のTimbaのアルバムにはThe HivesFall Out Boyが参加してて、Timbaのロック的流れは不思議じゃないと・・・。


・・・こうして至った「Scream」は奇しくもオレがこのブログで言ってきた、「音楽スタイルの再融合傾向」の好例じゃんか!。しかし極端すぎるって。