This Is ELECTRO

Aux 88 - Mad Scientist

ここ数年、そして最近やたらと「エレクトロ」って言葉耳にすっけど、世の中とにかく「エレクトロニックな音」ならなんでもエレクトロっつってないかえ?。そんな乱暴ぶりに憤りを感じている「オレたちエレクト郎」にグッドニュースだ。デトロイトのエレクトロマシーンデュオAux 88の新作!。本来の「エレクトロ」サウンドは今や「オールドスクールエレクトロ」と呼ばれるものなのかも知れないが、オレは「リアルエレクトロ」と呼びたいその直系の、漫画みたいなSF観のサウンド&太いグルーヴはまったくブレ無し!。 響きまくりだぜ!。コレガ・エレクトロ・ダ。


〜合わせて聴きたい盤〜

The World Class Wreckin Cru' - World Class (1985)

80年代のオリジナルエレクトロから一枚。ウェストコーストのエレクトロクルーには後の「NWAのメンバー」であり「Gファンク創始者」であり「スーパーヒップホッププロデューサー」であり今や「ヘッドフォン屋さん」?でもあるDr. Dreが在籍していたのだ。


VA - Dave Clarke presents X-Mix: Electro Boogie (1996)

VA - Dave Clarke - Electro Boogie Vol. 2: The Throwdown (1999)
VA - Depth Charge - Electro Boogie: Shape Generator (1999)
VA - Aux 88 - Electro Boogie (1999)

で、90年代の終わりごろにエレクトロリヴァイヴァルみたいな動きがありまして、それに大きく貢献したのがミックスアルバムシリーズ「X-Mix」第6弾のDave Clarkeが担当した「Electro Boogie」。人気はX-Mixとは別シリーズとして暖簾分けされるほどで、その後Dave Clarkeがもう一枚とDepth Charge、Aux 88がそれぞれ担当。面子、選曲とも最高でワタクシ的には人生で一番聴いてるミックスアルバムかもしれません。


I-F - Fucking Consumer (1998)

そのころのエレクトロリヴァイヴァルのアンセムといえばエレクトロ馬鹿I-Fの「Space Invaders Are Smoking Grass」。ロボ声っつうか宇宙人声だな。 電気Grooveも「スッペスッペ、インベインベ」ってすぐ呼応してたっけか。アルバム収録曲にはBambaataaと同ネタの映画「要塞警察」のテーマ使いがあったり、エレクトロの本質を失なわずバカやってるのがイイ。まあエレクトロには元々アホっぽい感じがあるけど。


Dynamix II - Electro Megamix (1998)

リヴァイヴァルのおかげ?でマイアミのエレクトロベースチームDynamix IIのメガミックスベストなんてのも当時出た。UKでのリリースはRephlexだがね、日本ではこの流れと関係ないとこ(今で言うパラパラトランス的な感じ)でベースミュージックが流行したんで、ナントカvexからリリースされちめえやんの。まったく。


VA - Anthony Rother presents We Are Punks 3 (2008)
 

ドイツのエレクトロコマンドーAnthony RotherのレーベルDatapunkのコンピ。冒頭はRotherの「When The Sun Goes Down」のURリミックス!。米独最強エレクトロ同盟だ。スゲエ。 ま、シングルに2ヴァージョン入ってた内のシブイ方だけど。



・・・エレクトロそのものに関しては、はてなキーワードになってたんでそっちも参照されたし。あとAux 88は自分たちの音楽を「テクノベース」とも呼んではいるが。