Grimy Coolness
Xrabit + DMG$ - Hello World / Thunderheist - Thunderheist
Big Dadaから今な感じの音をやる連中の盤2枚をいまさらながら!。
Thunderheistは男トラックメイカーと女ヴォーカルのコンビ。音はMIAやSantgoldみたいなやつと言うとミもフタもないけど、トラックはよりベース&エレクトロ寄り。MCでもある女ヴォーカルとともに体温が低そうなグルーヴがクール。
Xrabit + DMG$は、トラックはエレクトロからサウスまでのビートのヴァリエーションに対してラップは本格的。調べたらUKのトラックメイカーとテキサスのMCコンビという組み合わせだそうで、なるほど。今年、Big Dadaは元締めのNinja Tuneより攻めの姿勢が見える。イイぞ。
〜合わせて聴きたい盤〜
Nicolette - Now Is Early (1992)
Thunderheistはコレを思い起こさせる、かも。Shut Up And Dance制作のラフでマシナリーなビートにBilly Holidayを彷彿とさせるNicoletteのクールなヴォーカル。カッコイーーネッ!。もうこういうの大好物なんでオレはパーマネントに愛聴してるが、図らずも今流行ってる音がシンクロしてるんではないか。彼女の96年のセカンドより「今」っぽい気がすんのよ。オモロイ現象だなあ。
The Cool Kids - The Bake Sale (2008)
ヴィンテージって感じのドラムマシーン使いのオールドスクールヒップホップなビートを、その後の「スクール」を飛び越えて近年のサウスっぽいビートと直結させた自称通り「クール」な奴ら。Xrabit + DMG$はグライムよりこっちに近いんだろな。ちなみにThe Cool Kidsは「キッズ」というだけでKidz In The Hallと混同するかもしれないが、Kidz In The Hallは対照的に90sゴールデンエイジヒップホップLOVEですね。別に混同しねえか。
・・・Xrabit + DMG$がそこまでグライムっぽい気がしないのは、ラップがコックニー訛りじゃないからってのが大きいんじゃ、とも思ったりなんかしたりして。