"Two Are Really Enough"

Prefuse 73 - Everything She Touched Turned Ampexian / Savath + Savalas - La Llama


当初Prefuse 73ことGuillermo Scott Herrenが「今年4枚」アルバムを出すというハナシかと思ってて、のんびり聴いてのんびり載せようと思ってたら、なんと「今月4枚」だったんで取り急ぎ2枚聴いてみました。

エディットヒップホップのPrefuse 73「Everything She Touched Turned Ampexian」 は1曲平均1分強くらいで、エディット感たっぷりのめくるめくビートの断片が全29曲という形体、意趣共にPrefuse版「Donuts」だ、コレは。

カタラニアン&ブラジリアンサイケアシッドフォークを聴かせるSavath + Savalasでの「La Llama」では幻想的な音像と音楽性両方にさらなる深みをみせる。

どちらもGSHの高いテクニック&センスが十分発揮できておる。ただ、それでいてあと2枚あんのな。既にいい意味で「ふたつでじゅうぶんですよ」という満足感なんですが。


〜合わせて聴きたい盤〜



Marconi Notaro / No Sub Reino Dos Metazoarios (1973)

「La Llama」に参加しているらしいMarconi Notaroという方のアルバム。エクスペリメンタルな展開や美しいアコースティックな曲もある、音響も最高なトロピカルなブラジリアンサイケデリックロック。カヴァーも素晴らしい。



Flaviola - E O Bando Do Sol (1974)

やはり「La Llama」に参加しているらしいアーティスト。こちらはよりアコースティック/フォークロックで、曲、歌、演奏はもちろん、フルートやパーカッションを加えた南米的な味わいは時にほんのり香るように、時にしっかり下味からつけたように・・・という加減がすごくいい。



・・・実はこのMarconi NotaroもFlaviolaもこのSavath + Savalasの「La Llama」で初めて知って今回聴いてみたんだけど。これら素晴らしい作品群を知れたのはもちろん、GSHさんが影響を受けた音楽へのリスペクトぶりと、彼自身がそうして作っている素晴らしい音楽をより詳しく知れて楽しめた。とどのつまり「深イイ話」ってこういうことなんじゃねえのか?。そうやって作られた曲が「泣けるウタ」なんじゃねえのか?、と思うわけだ。