Weapon Of Choice
世界各国を渡り歩いて得たルーツミュージックをエレクトロニックなビートミュージックと融合させる反資本主義闘争的トラックメイカーGrey Filastineのセカンド。インド、アルジェリア、オーストラリア、アルゼンチン、スペイン、ジャマイカ・・・世界各国のトライバルなリズムやエレメント、世界中で出会ったミュージシャンとのコラボレートや現地録音等が増量。ストレートなブレイクビーツは前作より減ったがビートが多様化。しかしエレクトリックなビートの鳴りはしっかりしてる。そう、ヒップホップやブレイクビーツ、グライムやダブステップなんかは現代の民族音楽だ。こういうビートミュージックは闘争の為の武器であり、パーティをロックする為の武器である。とどのつまりレベルミュージックでありパーティミュージックであるのが素晴らしいではないか。
〜合わせて聴きたい盤〜
Andre Afram Asmar - Racetothebottom (2003)
主に中近東のヴォーカル&サウンドエレメントをダビーなブレイクビーツに絡めたなんとも怪しくドープな一枚。アフリカやブラジルあたりのサウンドも入ってるが、全体的なダブ処理が最高。
Zero Db - Bongos Bleeps & Basslines (2006)
ハイテンポなトライバルビートに絡むブリープシンセ。エキゾチック/ラテンジャジーなサウンドにブレイクビーツとベースライン。クールでカオティック。&センス抜群。
Up, Bustle & Out - Light 'Em Up, Blow 'Em Out (1997)
やはり世界各国先々でその土地の音楽を取り入れたアルバムを作るブリストルのブレイクビーツ音楽旅団。コレはNinja Tuneから出た「インド〜スペインを行くの巻」。彼らといいFilastineといい、憧れる生き方してるよな〜。才能と行動力とセンス、相当必要なんだろうけど。