No Musik, No Life

Laurent Garnier - Tales Of A Kleptomaniac

Tales of a Kleptomaniac

Tales of a Kleptomaniac

Laurent Garnier。テクノ界の大物にして世界最高のDJの誉れを持ち、「エレクトロニックダンスミュージック不毛の地」と呼ばれたフランスにそれを根付かせた偉大な男。彼がいなかったらDaft PunkもJusticeもいなかったかもしれない、というほどの存在である。なんて今更ながらの経歴だけど、そんなGarnierさん「自身の作品にそこまでの名作がない」ってのが唯一の弱点。今回のニューアルバムは先行トラック「Gnanmankoudji」がよかったんで期待してましたが、フレンチラップが乗ったヒップホップ風曲やサイバーなDNBがあるかと思えばジャジーだったり・・・1曲1曲で聴くとクオリティ高いけど、またも全体的にとっ散らかってる感じ。まあ今回はクレジットを見るとこのアルバムのためでなく映画やバレエなど色々なもんのために作った曲をまとめたみたいなんで仕方ねえか。



〜合わせて聴きたい盤〜

Laurent Garnier - Shot In The Dark (1994)

なんだかキビシーこと書いた風だけど、Garnierさん基本どのアルバムも出来は素晴らスィ。あくまで本人の偉大さと比較してというハナシですので。特に本作などは統一感もある文句なしの名作。ただコレ以降はアルバム一枚で色々やる癖が出てるかな。



VA - Laurent Garnier presents X-Mix 2: Destination Planet Dream (1994)

ミックステク&選曲共にスゲエ!名盤。ミックスCDというのを意識して聴いたのはこれが初めてだったというご同輩も多いんでは?。この頃はアンセムクラスの曲が出るわ出るわでテクノシーンというものが出来上がっていったワケだけど、そんな状況のドキュメンタリーとも言える。



Laurent Garnier - Electrochoc (2003)

エレクトロ・ショック

エレクトロ・ショック

こちらはアルバムではなくGarnierさんの自伝。セカンドサマーオブラブ、シカゴアシッドハウス、マッドチェスター、デトロイトテクノ、フレンチタッチ・・・。クラブミュージックの現場にい続け当事者になっていったGarnierさんの人生は、すなわちイカすクラブミュージック史でもある。当時のプレイリストで時代時代を表す趣向も最高。 刊行は2003年。日本語訳版は2006年。