Behold The Beast

Kill The Vultures - Ecce Beast

ミネソタの特異なアンダーグラウンドヒップホップシーンに関しては今年P.O.S.の盤が良かったことで再注目してたとこにまた気になるモノが出てたのよ。Oddjobsの元メンバーMC Crescent MoonとDJ AnatomyでKill The Vulturesのフルではセカンド。中々にアヴァンギャルドなヒップホップをやってた連中、今回はビートとラップの節回しがよりスポークンワードあたりのスタイルを意識したものになってるね。生っぽいというかローファイな音の質感とかも。で、元々あったジャズな音使いはそのままでジャンク感を控えめにしてダークでブルージーな雰囲気を出してます。味があるぜ。


↓前作収録曲をライヴで。比較的今回のに近い感じ。




〜合わせて聴きたい盤〜
Kill The Vultures - The Careless Flame (2006)

フルでは1st。さしずめジャンクホップ。アルバムカヴァーはアヴァンギャルドメタルコアかなにかみたいだけど、そういう感じはない。



Kill The Vultures - Midnight Pine (2007)

6曲入りEP。なんと全曲ビート無し。Crescent Moonがリズムの無いラグタイム調からフリージャズまでのサウンドに乗せてフロウを聴かせる。なかなか挑戦的だ。「Ecce Beast」の布石になってる。



Oddjobs - Expose Negative (1998)

Kill The Vulturesの前身グループ。KTVと比べるとオーソドックスなアンダーグラウンドヒップホップ。ちなみに5人組だったOddjobsから1人抜けたのがKTVのハズだが、今はデュオ?。