Alps Of Death Metal

Eluveitie - Evocation I: The Arcane Dominion

季節の頃合で言えば梅雨辺りからゴシックなもの中心にメタルを聴き始めまして。これまで知らなかった物も色々「勉強!」、て感じで聴いてるとこですが、今のとこ一番たまげたのが、スイスの「ニューウェイヴオブフォークメタル」なバンドEluveitie。もうニューウェイヴなのかフォークなのかメタルなのか最初さっぱりだったが、どうやら「フォークメタル」ってのが「トラディショナルな音楽をフィーチャーしたメタル」のことで、その新しい波ってことらしいです。3枚目のアルバムである本作、なんでも古代ガリア人の神話を音楽的に表現したコンセプトアルバムで、歌詞も1600年から2100年前(!)くらいに書かれたものをガリア人の言語で歌っているそうです。かなりがっちり(ちょっと笑うくらい)トラッドミュージックやってて、表面的なメタル要素は殆どなし。メタルって言うよりは、神話をシュミレートしたトラッドなロックで十分興味深いけど、メロディ展開とか曲構成はメタルのそれが感じられるのがとても面白い。ケルトの魂があるソウルフルな音楽だ。「II」も出るらしいが、楽しみ。


ゴシックな北欧メタルのビデオはロケーションが凄いものが多い。そして女性ヴォーカルはキレイなひとが多い。勉強もはかどります、そりゃ。



〜合わせて聴きたい盤〜


Eluveitie - Slania (2008)

前作は基本メロディックデスメタルサウンドにトラッドな味付けがあるといった様子。ってか本来こういうバンドだったのか。ヴォーカルもデス声男だし。ヘッドバンギングが出来そうなくらいだもんな。こちらもこれはこれで面白い。



Mike Oldfield - Elements: The Best Of (1994)

フォークメタル、ヴァイキングメタル、ペイガンメタルなどなどこの辺りの音は現在勉強中なんで、今オレが挙げたいのは1970年代から活躍してるプログレッシヴロッカー、というか「チューブラーベル二スト」と言うべき(?)この方。オーケストレーションやトラディショナルな音楽をロックに取り入れる動きのルーツは彼の時代辺りからでしょうな。現在のメタルはそれこそプログレやらゴシックやら色んな音楽ジャンルが混ざっててとても深い。


名曲。実はトラディショナルな楽器は使ってないけど、メロディーの節回しとかでそう感じるのかな。

こちらはモロですね。