From Russia With Dub

Blasta - The Incredible Adventures Of Kenzolika & Quetzalcoatl Among The Air Castles

ロシア産ダブステップ!とはなかなか興味とイマジネーションを喚起させるモノがあるなってんで、本日はサンクトペテルブルクのBlastaことVladimir Andriyanovという人のアルバム。1998年から音楽製作を初めた時は様々なスタイルをやってて、2001年からドラムンベースへとスイッチしたというキャリアだそうです。まあ「ロシア」ってだけで、それこそ勝手にダークで深遠な感じなのかと想像して聴いてみたところ、ブロークンビーツっぽいとも言うべき実に浮遊感溢れるアトモスフェリックな雰囲気中心の音。フュージョンからかつての「アートコア」とか呼ばれたドラムンベースあたりなんかまで思い出させるサウンドが良くて、ちょっとビックリ。リズムもダブステップに限らずヴァリエーションがあって、かつダブ感&ベース感しっかりしてるし、DNBやガラージ的なものもある。「ジャジー大好き」な日本人(のクラブミュージックファン)向きの盤ではなかろうか。ぶっちゃけ結構オシャレで逆に面食らった。レコ屋で掛かってたら「これ誰ですか?」って聞かれそうだよ。


L-Wiz「Syrup Feeling」のBlastaリミックス。アルバムにも収録。


〜合わせて聴きたい盤〜


Blasta - Blastorama (2008)

前作(ファースト?)。浮遊感とビートがしっかり効いた良DNB盤。アルバムカヴァーからは想像がつかないかもしれませんが。「The Incredible Adventures...」はビートを中心にここから確実に進化してる。



Blasta - Grendizer

アルバム未収録のシングル曲。テイストもアルバムとは違ってて、こういうのもやれるらしい。それより「グレンダイザー」って!?。「Fudiyama」って曲もあったし日本びいきなのか?。