In The Dim Light
Horace Andy & Alpha - Two Phazed People / Massive Attack - Splitting The Atom EP
今年はMassive Attack周辺が静かに賑わいそう、そんな予感を確かなものにする作品を取り上げますよ。まずはHorace Andy & Alpha、長らくウワサされていたコラボアルバム!。御大のヴォーカルの素晴らしさは今更語るまでも無いが、トラック担当のAlpha側が色々頑張ってやっとるな、という印象。結構ビートとか、ルーツダブなグルーヴが強調されたカッコいい感じのトラックが多く、気だるくぼやけたような得意の音像はあまり無いのは若干意外。ダブステップやエレクトロニカなど様々なスタイルが存在する昨今ならではのダブサウンドといった感じか。そしてMassive Attack自身ののEPは、タイトルトラックのズンドコぶりに、グルーヴへの意識が久しぶりに感じられた。良アルバム期待してもいいだろう。まあTV On The RadioのヴォーカルとかDamon Albarnといった人選は(悪かないが)あんまり惹かれないけど。
この曲は従来のAlphaっぽい。
やはりDaddy G!。そしてHorace爺!。トラックも「100th Window」の頃より音が太いのがイイね。
〜合わせて聴きたい盤〜
Alpha - Without Some Help
コラボ作やリミックスを収録したコンピ。Horace Andyの「Make My Day」「Two Fazed People」既に収録。
名リミックス!。
Alpha - Come From Heaven
Massive Attackが設立したレーベルMelankolicからデビュー。「温かいデカディズム」とでもいうべき独自のサウンドスケープと、単なるトリップホップに留まらないグルーヴ感を提示したデビューアルバム。基本ここからほとんどブレのない連中である。Massive Attackが進みそうだったいくつかの道の一つを進んだという気も。全編こんな感じでHoraceのヴァーカルが乗ってる、みたいな作りのアルバムも聴いてみたい。
・・・Ashley Beedleとのコラボも今年だったな、Horace爺。改めてリスペクト。