Groove Holocaust

King Cannibal - Let The Night Roar

本年度のハイライト盤、登場!。ブレイクビーツシーンを揺るがすDylan Richards、その名もKing Cannibalのデビューアルバムが出た。待ってたぜ!。聴く前にはかなりティピカルなグライム&ダブステップなリズムを予想していたら、まあ甘かった。そういったビートスタイルだけでなくラガ、ダブ、ヒップホップもひっくるめたグルーヴとやたらダークな音作りで、重くて当たりが強くかつインダストリアルな印象すら受ける歪みまくったビート&ベースで大地を轟かす、ジェノサイダルでホミサイダルなラガデジタルブレイクビーツサウンドだった!。大王を名乗るのも納得!。イメージで言うと、馬鹿でかいモンスターや大地震とか大災害なんかであたり一面が破壊されて行く様がグルーヴを持ったらこんな感じなんじゃないの?と思っちゃうような、ド迫力の「ディザスターグルーヴ」ってなもんよ。「アルマゲドンステップ」とか、大好きな世界&グルーヴな上にそうとうな出来なんでいくらでも例えが出てくるよ。リリースはNinja Tune!。ここぞと言うときに凄いの出してきやがるなあ。出る前から「年間マイベスト級っぽい」と思って聴いたらまったくそうだった時の感動といったらないね!。カニバルまかり通る!。



〜合わせて聴きたい盤〜

The Chemical Brothers - Leave Home EP (1995)

「Let The Night Roar」を聴いたとき、サンプリングとかカヴァーとかじゃなくどこかで聴いたような感があったんで「あれ変だな?。おかしいな?」と脳内Tune(私の頭の中のI-Tuneということです)をフル稼働させて見っけたのが、The Dust BrothersがThe Chemical Brothersとしてデビューしたシングル曲「Leave Home」のThe Sabres Of Paradiseリミックス!。破壊的なインダストリアル風ビート&ベースでキめるブレイクビーツでそのカッコよさに痺れたもんだが、世間はオリジナルとUnderworldのリミックスばっか取り上げてた。Sabresもこういう感じはこのリミックスだけ。こんなカッコいいのに。まあCannibal大王が出てきてやっと溜飲が下がったと。


なんかこの動画で使われてます。


Various - Freak Family Drum Circle Explosion LP (2007)

Freak Recordingsのコンピレーション。ジャンルとしてはドラムンベースでテンポは性急だけど、破壊的なビートとダークな世界は共通するもんがある。Current Value、Technical Itch、Limewaxなど曲数は少なくても充実の内容。大好き。


Current Value!。怒ってる時に聴くのは自重したいほどハード!。