New Flesh Righteous Teachers

Juice Aleem - Jerusalaam Come

サラァァム!。New FleshのメインMC、Juice Aleemのソロデビューアルバム!。ややレゲエからの影響も見て取れるも勇ましいラップスタイルで語るのは、ルーツへの確固たる意思と史実を散りばめつつ、シリアス一辺倒にならない享楽的なトピックも交えた詩世界。トラックはラガ、ダブ、エレクトロ、グライム、ダブステップなどからの影響がある多彩なものでありながらも、グルーヴの一貫性があって脱線した様な作りや極端に雑多な印象は感じさせない。あのSi Begg制作曲が1曲入っているのにアルバムの流れは統一感あります。シリアスさとユーモアがあるアルバムカヴァーに至るまで、諸々バランスがとても取れてるね。そこいらのチンピラグライムMCとは格が違うな。そこいらのチンピラグライムMCも大好きだけど。


〜合わせて聴きたい盤〜

New Flesh - Universally Dirty (2006)

Toastie Taylor、Part 2、Juice AleemでNew Flesh!。昨年10周年を迎えて今年も絶好調のBig Dada Recordingsを設立当時から支える、Roots Manuvaと並ぶツートップ。すなわちここ十年のUKヒップホップ界のツートップ!。New Flesh For Oldと名乗っていた初期はややオーソドックスなUKヒップホップだったが、どんどんビート展開の覚醒が続き、最新作はビート感のグライム的ヴァリエーションが今聴いても面白い。いや、今また興味深く聴こえる。


Gamma - Permanament (2000)

「Jerusalaam Come」のメインプロデュースも担当したBlackitudeとJuice AleemでGamma!。New Fleshと比べると、よりファンキーさが増した音。あえていうならNew Fleshは理性的、Gammaは感覚的にやってて、「Jerusalaam Come」はそのコンビネーションを意識したとJuice Aleemは語っているようです。なるほどそういうバランスも取れている感、あるな。




ビシッ!。この勇姿!。