Verses VS Verses

Del The Funky Homosapien & Tame One - Parallel Uni-Verse

今年は面白コラボが熱いヒップホップシーン、Del The Funky HomosapienとTame Oneのアルバムもすごくイイよ!。ファニーな低音ヴォイス&カリスマティックなフロウの持ち主Delと、深い詩情をあくまで飄々としたスタイルで表現するTameのコンビーネーション、実に響くね!。そしてアルバムカヴァーにもあるように、全曲手掛けたParallell Thoughtのトラックが単なる90年代回想だけでなくレイドバックしたルーズなソウル溢れるグルーヴ中心なのが意外ながらも味わい深い。雰囲気で聴いても噛み締めるように聴いてもいいアルバムですね!。


Del The Funky Homosapien - Automatik Statik (2009)

実は今年2人ともソロアルバムを出しているんで、ここではそれを合わせて聴いてみよう。まずはオークランド=カリフォルニアからウエストコーストニュースクールの第一人者にしてオタクヒップホップの代表、「超楽人間」Sir DZLことDel!。全曲自前のビートなのは昨年リリースの前作同様だが、評判イマイチだったその前作よりは良いトラックが多い。と言うか、寧ろ更にその前の2000年作「Both Sides Of Brain」のピコピコ電気サウンドが、今のシーンにぴったりなんじゃないかって気がするね。もしくは、今Delはラッパーよりもトラックメイカーとコラボすべきなんじゃないか・・・とも。

コレなんかはイイぞ。


Tame One - Acid Tab Vocab (2009)

「ブリックシティ」ことニュージャージはニューアーク、El Da Senseiとの名コンビArtifactsでヒップホップファンをうならせ続けたTame One!。実はArtifactsとしてはアルバム2枚だけしか出してなくて、それ以降のソロの方が今やキャリアが長いのは意外な印象。やや通向けっぽい今作、更に2007年の前作と「Parallell Uni-Verse」は全てParallell Thought制作。つまり今回のコラボはTame One & Parallell ThoughtがDelを迎え入れたものと考えていいようで、「Delはトラックメイカーと・・・ 」ってのは実現してるワケだ。そんで実際いいアルバムだったという。DelにしてみればDeltron 3030以来の充実作と言ってもいいんじゃなかろか。

Delは今作とその前の「Da Ol Jersey Bastard」(いいタイトル!)両方にゲスト参加しています。


おまけ

「Parallell Uni-Verse」のアルバムカヴァーよく見てみるとTame Oneがしてる腕時計ってFlud Watchesの「Tableturns」だ。一方Delは・・・Hieroマークのカスタム物?。あと「Acid Tab Vocab」のアルバムカヴァーはMary Joyのコンピっぽいと思ったのオレだけか?。