Avalanche Warning

Snowgoons - The Trojan Horse / Snowgoons featuring Savage Brothers & Lord Lhus - A Fist In The Thought

今日のセレクトはドイツのヒップホップユニット、Snowgoons!。USのアンダーグラウンドラッパ−たちを招いてアルバム作ってるトラックメイカー集団です。音の特徴はダークで劇的で劇画的。ドイチェ(もしくはヨーロピアン?)なゴシック感がウリで、3rdアルバムの「The Trojan Horse」はネタ感強調したトラックが増えた上でそのあたりの遠慮が大分無くなってて「シンフォニックヒップホップ」って言える仕上がり。豪華なアンダーグラウンドラッパーのゲスト陣とのコントラストがますます面白い。映画「バットマン」(89年版ね)のサントラスコアをサンプリングした曲もあったり。前2作より「ドイツのヒップホップ」という漠然としたイメージを具体化してるな。一方「A Fist In The Thought」はGoonsの仲間らしいSavage Brothers & Lord Lhusというラッパーたちとのコラボアルバム。NecroとかIll Billとかあの辺っぽいラッピンは好き好きなとこあるけど、全曲「雪印」なトラックには合ってる。




オランダのシンフォニックなゴシックメタルバンドEpicaの曲をサンプリング。こういうのはとことんやるべし!。



〜合わせて聴きたい盤〜

Snowgoons - German Luger (2007) / Snowgoons - Black Snow (2008)

2007年。突如、米アンダーグラウンドヒップホップシーンに現れた謎のジャーマンヒップホップ軍団、ってな感じだったSnowgoons。ヨーロッパではそれ以前にキャリアを積んでたらしく、結構なペースのリリースかつ毎回凄いメンツをゲストに迎えられてるのはそういったベースがあるからかもしらん。あとやっぱUSのトラックメイカーとはやはり違うゴシック感が魅力なんだろね。けっこうEminemとかにも合いそうだし、逆にEminemが音含めて好きならDreとかG-Unitよりお勧めだと思う。この2枚は1stと2ndだが「A Fist In The Thought」はコラボアルバムだからかGoonsのアルバムとしてはカウントされてない模様。


Snowgoons - German Snow (2009) / Snowgoons - Instrumentals (2009)


今年は変則的なアルバムが更に2枚出てるGoons。「German Snow」はタイトル通り1stと2ndからチョイスした曲を一枚にまとめたヨーロッパ向け編集盤。それだけでなくヨーロッパのラッパーたちの非英語ラッピンを全曲に足した、ある種リミックス盤でもある。Goonsのオリジナルアルバムには殆ど英語以外のラップは入ってないんで面白い試み。Goonsまず聴くならこれお勧めです。「Instrumentals」は言うまでもなく1stと2ndのインスト盤を2枚組にしたもの。「Trojan」のインスト盤も出して欲しい。