This Is Hip Hop

Royce Da 5'9" - Street Hop

今日のセレクトはロイスだファイヴナイン!。いきなり「ブラカカカ!」って銃声の口真似スキャットがフックという、かなりはっちゃけたオープニングの新作。これを含め派手目なトラックに良いものが多いのが面白いぞ。BustaやBun Bなどゲストの顔ぶれも大物かつホンモノで。まあいつも思う「この人、もっと凄いアルバム作れそう」感はやっぱあるし、逆にヴォーカル曲(例の声がビヤーと変わるなんたらチューン使い)なんかは「別にいいです」って思うけど、Slaughterhouseの勢いを持続する出来。Royceだ最高だ!。


ビューティフル。


Bad Meets Evil - Scary Movies (2000)

90年代からバリバリやってたイメージを勝手に持ってたけど、Royceは「00年代のラッパー」だ。で、かつてはEminemとつるんでいたが、もしずっと一緒にやってたら実力に見合った脚光を浴びて、この10年のラッパー人生も違うものになってたかもと少し思ったり。ただ近年のObie TriceだのG-Unitの連中の有様と、それとは対照的なSlaughterhouseのこと思えば結果的に良かったのかな、とも。Eminemとは映画「最終絶叫計画」のテーマソングを一緒にやってたりする。何のテーマをやっておるんだ、と思いきや、曲はカッコいいという。


Royce Da 5'9" - Death Is Certain (2004)

過去4枚のオリジナルアルバムはどれも良い出来だが「決定打」に欠ける気がするRoyce。他方、何枚か出てるミックステープにいい出来のものがあったり、そういう意味でのバランス感が良くない人なのか。で、この10年のラッパー人生はブレイクしそうでしないという感じだったが、それがなければ・・・ってか、だからこそのSlaughterhouseだったワケとも思える。


地下で詩を綴るイメージを映像化したような姿にシビレる!。This is Hip Hop!。


Black Milk - Losing Out (featuring Royce Da 5'9")

「Street Hop」は当初Primo先生全面制作予定だったってのが惜しくて。「たら」「れば」のハナシが多くなってしまうのもしょうがない。ただ昨年のトゥルージェムたる「Tronik」収録のこれなんか聴くとBlack Milkも「まだ見ぬRoyceの最高傑作」のキーパーソンの一人たり得ると思う。今年はあちこちでその名を目にしたBlack Milk、「Street Hop」には不参加です。うーん・・・。



・・・「Street Hop」には当然Slaughterhouseフィーチャリング曲収録!。ただCrooked IとJoel Ortizはそれとは別の曲でもフィーチャーされてるが、Joe Buddenはその曲だけ!。さすがはBudden!なんつって、ことあるごとにネタにしてるJoe Buddenだが、オレ今年コイツのファンになっちゃったかも!。BETの2009 Hip Hop Awards「Cypher Part 1」をチェックしてみて!。