Tons O' Thongs

Kool Keith featuring Denis Deft & Yeti Beats - Bikinis N Thongs

日曜の昼間っから酒かっくらってKool Keithの新しいアルバム聴きながら感想をブログに書きしたためるなんて、酔狂の上での狼藉に他ならぬ!。タイトルも「Bikinis & Thongs」ときた今回のアルバム、コラボ作なんでそのコラボ相手のことをちょろっと書いて、あとはアルバムレビュー界お馴染みのクラシックパンチライン「好き物にオススメ!」とか書いときゃイイだろと思ってたけど、これが「ストリクトリーフォーよっぽどの好き物」だったのよ。まずもってコラボ相手なんて山ほどいそうな今日びに「なんでこいつらなんだ?」というトラック担当のYetti BeatsとDenis Deftって連中がねえ・・・トホホな感じ。それでよくわからないフィーチャリングも多い。詩は「その紐パン脱いで俺によこせよ」的な世界で、ユルエロなそれに合わせたもんと思えばいいのか。まあ何年振りかのアルバムがこれだったら「え〜!」ってなもんだけど「今年何枚目かのアルバム」なんでやいのやいの言うのも何ですね。奇人?変態?だから何!。


アルバムの中では変わってる曲だが、アルバムを代表するタイプの曲じゃないしなあ。


N.A.S.A. - Spacious Thoughts (Featuring Tom Waits & Kool Keith)


Tom Waitsとの顔合わせとは!、なんて驚きのあの曲ビデオが出ました。今年のKool Keithはこれで十分?。この方、他人の作品に参加したときのほうがストレートにカッコいい「コラボ」多いような。



〜合わせて聴きたい盤〜・・・は、いっちょアルバム単位のエロラップ特集!。

Smut Peddlers - Porn Again (2001)

まずはHigh And MightyとCageのスペシャル(エロ)ユニットの「Porn Again」!。エロはもちろんトラッシュカルチャーネタのアルバムとしても印象深い。Kool Keith参加のほか、Kool G. Rapの「Talk Like Sex」後日談(?)なんてのも。しかしトラックはRawkusリリースが不自然じゃないカッコ良さだったりして。


Akinyele - Vagina Diner (1996)

ブルックリンが生んだシモネタ大王Akinyele!。「Put It In Your Mouth」が有名で当然そっちを取り上げようと思いつつ久しぶりに聴いたこのアルバムの名作ぶりが凄かったんで、結構シモネタは薄かったりするけどこっちを!。The Large Professor全曲制作。紛れも無いヒップホップ黄金時代のサウンドMain Sourceの「Breaking Atoms」と比べても全然遜色なし。タイトルの差はありすぎなのはわかってる!。


「シモネタの人」程度の印象だったら是非再チェックを!。ラップもカッコいい。難しいこと言ってないから評価されないのかな?。


2 Live Crew - As Nasty As They Wanna Be (1989)

シモネタと言ったらやっぱりこれだ。音楽的にはのちのゲットーベース、ブーティーなシカゴハウス、Lil' JonやSo So Defなどなどのベースミュージックの系譜において重要な位置を占める作品なんだけど、要するに「腰カクカク」リズムにコミックソングレベルのエロい詩で大人気だったクルー。エロつってもカラっとしてるのは土地柄ですかね。こういうので盛り上がる感覚はなかなか日本人にマネできない。ヒップホップて奥深いね、なんてこのアルバム聴いてそう思うのも一興・・・なのかえ?。しかしこの盤も20周年か!。


「♪ミソミソホーニー」ってとこに何か臨界点の突破を感じます。


おまけFull Metal Jacket (1987)

「Me So Horny」は映画「Full Metal Jacket」のシーンをサンプリングしてるので有名だが、オレはこの曲をリアルタイムで先に知って、結構後にビデオで映画見たとき「あれ、2 Live Crew?!」と思ったという、自慢にならない少数派(?)なんです。当然「Horny」って単語とその意味もこの曲で知ったんだけど。誰ぞが今頃「ヒップホップは若者に悪影響与えている」とか言ったって記事最近見たが、まさしくその通り!。それが最高なんだってハナシね!。


ミーソーホーニーね!。ミーサキサキね!。