But The Caravan Rolls On

DJ 3000 - Galactic Caravan

何が吠え立てようがキャラヴァンは進むので、東欧からデトロイトを超えて遥か宇宙の彼方に到達するの巻!。アルメニアの鷹、DJ 3000の3000枚目、じゃなくて3枚目のアルバムは今年一番の「聴き逃してて後悔」盤でした!。いや、「これまで以上に東欧の音楽要素が入ってる」ってインフォ聞いて、勝手に「ビート感が変わっちゃったのか」と解釈して聴くの後回しにしておったのだが、モッタイナイ!。コズミックなデトロイト的シンセサウンドが乗るのは、エレクトロファンクとややテックなリズムが融合したかのようなハイテックファンクなビートのまま。それで東欧音楽の要素は以前より音楽的に消化されているんで、ますます個性的なモーテックサウンドが確立されてる。DJ 3000、Submergeから離れたらしいとも聞いてるが、ルーツ観と宇宙観の重視ってのはこれURの教えの一つ。それを守っての独り立ちのようですね。


この曲(オリジナル)はギャグすれすれの「アラビアンテクノ」っぽい感じがいい。



〜合わせて聴きたい盤〜

DJ 3000 - Migration (2006)

DJ 3000ファーストアルバムは2006年。Motech初期のEP曲収録されてるんでもっと前の印象だった。東欧音楽の要素はややサンプリング&ループっぽい使い方されてる。新作はより滑らかな印象だけど、こっちのラフな感じもいい。ヴァースに対するコーラスのような「Drume」のシンセは00年代屈指の瞬間!。


VA - Broken Research (2007)

DJ 3000主宰Motech Recordsのコンピは全曲ニューマテリアル。思えば00年代よく聴いたレーベルだった。しかしDJ 3000、DJ Conpufunk、Santiago Salazarなどこのアルバムだけでもデトロイトテクノが新たなる世代に受け継がれているのがわかる。次の10年も当たり前に聴いてそうだな〜。あとMotechはこれまでのアルバム未収録のものも収録したレーベルコンピも出して欲しい・・・。




・・・これアルバムで聴きたいんだってば!。「フューチャー」が「Phuture」なのが!な謎のユニット。カップリングの「Unfriendly」もカッコいい。



・・・もうすぐ「Galactic Caravan」のリミックス盤も出るそうな。リミキサーのメンツ凄えのがな!。