New Rhyme Experience

Blakroc (The Black Keys) - Blakroc

早速Blakroc聴くぞ!。オハイオのブルースロックデュオThe Black Keysがラッパーたちとコラボした奴ね。Mos Def、RZA、Q-Tip、Pharoahe Monch辺りは本人のラップそのものがカッコいいし、こういう多ジャンルへの対応と経験があるんで予想通りの良さ。意外に良かったのはJim Jonesだが、2曲ある内片方がすごく良くてもう一方はまあまあな感じなのは、「らしい」とこ。そしてなんつってもM.O.P.のBilly Danzeのドはまり具合が特筆もの!。これはもう全曲M.O.P.とのコラボでもよかったんじゃないでしょうか。気だるい曲調のものにもハードなギターが絡むものにも合うこと。あとはコラボとか関係なくODB(未発表音源使いらしい)のモノホン振りに改めて戦慄した。




〜合わせて聴きたい盤〜

The Black Keys - Attack & Release (2008)

ガレージロックやパンクなんかの要素ももあるブルースロック、つまり00年代っぽいバンドとも言えるかもしんない「オッサンテイストのWhite Stripes」こと(?)The Black Keys。前作はDanger Mouse制作なんでヒップホップ好きもお馴染みの良作かもしんないが、Danger Mouseがプロデューサーとして優れていているのを発揮するほど、ラフで雑な面白みに欠けてる気がした。Blakrocはバンド演奏の方の音楽的プロデュースにはヒップホップの人間があまり関わってないようで、それが良かったと思う。ただこのアルバムの経験は生きてる。あとこのバンド、ヴォーカルが「悪い」というか「汚い」というか、そういう迫力のある声だったら絶対ファンになってたな。だからこそのMash Out Posseよ!。


The Brand New Heavies - The Heavy Rhyme Experience Vol.1 (1993)

バンドが複数のラッパーとコラボした前例といえば、UKのアシッドジャズバンドBNHが今見てもスゴイ面子10組と10曲ジャムった重韻体験その壱!。リリース当時は「みんななんでそんなにシリアスに捉えるの?」ってくらいの物言いだったのが印象に残ってる。作品自体はBNHが当時まだやや胡散臭い今風ジャズファンクバンド、くらいの存在だったのがとても良く作用してる。その後今日までVol.2は制作されず、逆にバンドはコンテンポラリーなUKソウル感を増していったんで、もう続編はありえないのかなと。あとコレ、The Pharcydeのデビュー作だよ!。


PubaとAce、Main Sourceをフィーチャーした3曲セット!。



・・・Blakrocはヒップホップの有名な曲のカヴァーが1曲でもあったら絶対面白かったろうね。