Volcanic Drumbeats

Current Value - 2012: The Day of Silence

2012年のベストアルバムの発表です!。・・・「2009年の」、の間違いだし、このパターンの書き出しもいいかげん毎度毎度なんで最後にしたいとこですが、今日のセレクトこそ今年最後の1枚に相応しいド迫力もんです。ドイツの暗黒コアなドラムンベーシストCurrent Value「2012」!。この時期にこのタイトル?!。いや、ここ数年シングルやコンピで聴かせていた、ドリルンベースやブレイコア的複雑なリズムパターンをドラムンベースの疾走感と反復感で展開するビートスタイルが完全に確立した記念すべきアルバムの完成をみたのだ。もちろんサウンドはこれまでどおり極め付けにダーク。けたたましく入り組んだ複雑なグルーヴが高速で持続する、凄まじいエネルギーがあっちゃこっちゃでバーストしているかのような世界観。いや、世界の終末観。荘厳ですらあります。


終末へのデスマーチ(全力疾走で)。


〜合わせて聴きたい盤〜

Current Value - In A Far Future (2000)

ドイツが生んだダークなDNBの死兆星、Tim Eliot A.K.A. Current Value!。20世紀末から21世紀初頭(わざと大げさな表現)に立て続けにアルバム発表しているが、この頃はまだビートが(十分ハードだが)既存のDNBっぽい。ただダークなサウンドは既に確立されてる。


Limewax - Scars On The Horizon (2007)

Current Valueのお友達、ダークでハードでコアなステップ仲間Limewax。本作や「2012」辺りなど、なんぞ新しいジャンル名を考えてもいいかもよ。


VA - Technical Itch Presents You Need Therapy (2007)

・・・「その辺り」がたっぷり楽しめるコレは、Tech Ich選曲&ミックス。Current Value、Limewax、Dylanなど、「部隊」なんて感じの面子。このTech IchかDylanが次の番、だな。



・・・あとはKing Cannibalの時に取り上げた「Freak Family Drum Circle Explosion LP」も!。King Cannibalと言えば、音のイメージはなんかKing Cannibalは巨大な力がゆっくりと世界を破壊していく風景で、Current Valueは隕石の落下だの火山の噴火だのが至るところで起きている、と言ったところ。そんな風に思いながら合わせて聴いても楽しいんじゃないでしょうか。2012年に世界が終わる前提でね!。2009年の末にね!。