Hooligan '09

Shut Up And Dance - How The East Was Won 1989-2009

石の上にも3年で、ブレイクビーツに乗せて「ポリ公が来るまで黙って踊っとれ!」で20年である!。Shut Up And Danceも2009年で20周年だ!。まさしく「ブレイクビートエラ」と呼んでいいこの20年、ジャングルやドラムンベースの原型であるハードコアブレイクビーツサウンドのオリジネイターである連中の偉大かつある意味のんきなマイペースな道のりを振り返る3枚組み記念盤がコレ!。2009年の最後、そして00年代の最後を飾るのにこれ以上相応しいアルバムはなかったね!。


F*ck the Legal Stations!。



1995年、DNB全盛のころにDuran Duranをサンプリングしたこんな曲やってた(!)。


〜合わせて聴きたい盤〜

VA - XL Recordings: The Third Chapter - Breakbeats House (1992)

今日はプロトジャングルサウンド、その名も「ブレイクビーツハウス」の名盤を漁ってみるかな。90年代初期のレイヴサウンドを支えたXL Recordingsの3枚目のコンピはそのものズバリ!。The ProdigyやSL2なんかに加え我らがSUADの坂本教授ネタ「The Green Man」のリミックスヴァージョン収録。Liquidの「Sweet Harmony」も好きだ。日本盤は某何とかヴェックストラックスから出たので大型古本チェーン店でも頻繁に見かけるが 買っといて損ナシ!。しかしXL Recordingsは今やVampire WeekendやGil Scott-Heronまでリリースするラディカルかつ優良な大型インディレーベルにまで成長。何やらヴェックスの方は悪名ばかりを轟かし・・・と、このあたりにも20年の月日を感じたり。


Rebel MC - Black Meaning Good (1991)

ブレイクビーツハウス直前のクラブミュージックムーヴメントにおいて、レゲエやヒップホップのようなテンポの遅いビートとハウスやテクノのようなテンポの速いビートを掛け合わせるにはどうしたらいいか、という命題(?)をDouble Troubleとのポップな「スカハウス」!というスタイルでクリア(?)したRebel MC。ブレイクビーツハウス期にはサウンド覚醒に加え強烈なコンシャス&ルーツ回帰でこんな名盤を生み出したよ。ただビートのテンポ的には前半がレゲエ&ヒップホップ、後半が高速ブレイクビーツもの、とハッキリ分けてるのがおもしろい。両者のテンポが融合するのはこの次のアルバム→ジャングル、という流れ。


4 Hero - In Rough Territory (1991)

The Prodigy、SUAD、Rebel MC、そしてこの4 Heroが90年代最初期UKハードコアブレイクビーツの4大ヒーローだ。4 Heroはいまやクラブジャズ界隈の大物だけど、このアルバムも重要だと思います。URだってファーストアルバムはレイヴテイストだもんな。Jazz Clubers Suck This Sound!。


おまけ Shut Up And Dance - Raving, I'm Raving (feat. Peter Bouncer) (1992)


Peter Bouncerがレイヴパーティで得られる喜びを高らかに歌い上げた名曲にして、当時UKチャート2位まで飛び込んだレーベル唯一のヒット曲。しかし替え歌のサンプリング元にクリアランスを取らなかったため回収され、SUADには儲けが全然入って来なかったという問題の曲。売り上げは確かチャリティに回すよう命令されたんだったっけか。同年リリースの2ndアルバムにはメロディと詩を変えたリミックスで収録されたが、今回の3枚組もそのヴァージョン。いまやYoutubeで労せずオリジナルが聴けるけど・・・仕方ないか。