Hadouken! - For The Masses

もう絶対アルバム2枚目でダメになるタイプのバンドだろうって思って、やらしいニヤニヤ笑顔で聴いてたら自分でも「お?!」「おお?!」と表情が変わっていくのが分かるほどの驚き。こいつはアンエクスペクテッドウケン!。良くなってらあ!。ビートを重くしてリズムのテンポは上げてないとこがイイ。表面的な「ロック化」は進めずにこれまでの「おもちゃ感」(「ファミコン感」と言うべきか)な音色は残ってて、それで全体的にダークでグライミー。海外レビューの評価が押しなべて低いけど断然支持できる!。依然色物っぽいままカッコいいところとかね。大体レッチリだって最初はかなり色物だったって!。ただ2010年のマイベストアルバムが今んところHadouken!ってのは少し恥ずかしい・・・かな?・・・。いや、大好きです!。


Firestarter」っぽい曲調で「Turn The Lights Out」ってシャレ効いてんな。



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Hadouken! - Music For For An Accelerated Culture

確かに新作でグルーヴが重たくなった。しかしそれもあってかこの1stもっと軽いイメージで記憶してたようで、久しぶりに聴き直したら本質的に持ってた良いとこは変わってないのを再確認 。あるいはこのバンド、名前がやはり色物感強いんで「Wave Motion Fist」の方とかだったら案外印象変わったかも?。「Frequency Motion Fist」で略してFMFとか?。それだとEMFみたいか。


The Prodigy - Music For The Jilted Generation (1994)

チープで荒々しい1stから重厚で少しばかり腰を落としたかの様なグルーヴ感へ移行した2ndへ・・・というThe Prodigyの流れとまったく一緒なHadouken!。The Prodigyもデビューしてしばらくした後、レイヴシーンの商業化&幼児化の見本みたいな扱いされたことがありましたよね。このアルバムは「Vodoo People」のギターリフ辺りのロック的な要素の取り入れをもって「進化」と言われがちなような気がするが、リズムやグルーヴを太く強化したことの方が大きいと思う。


Pop Will Eat Itself - Dos Dedos Mis Amigos (1994)

レッチリを例に出したが、Hadouken!ってこっちだ。やっぱりクリティカルな支持は全然得られなかったのがカッコよかったPWEI。ヒップホップとハウスという2大要素からの影響の受け方と、そうして出てくる音楽性がHadouken!の場合はグライムやレイヴから、って感じだし。「Dos Dedos Mis Amigos」はTrent Reznorのレーベルから出ててインダストリアルロック的でもあるけど、むやみにテンポを上げてないとことかも共通してる。PWEIはThe Prodigyの「Jilted Generation」にも音楽的に与えた影響も大きいらしい。


PWEIヴァージョンの「Their Law」は未リリースってのはもったいないハナシ、とずっと思ってるドウケン。