Strong Arm Steady - In Search of Stoney Jackson

昨年末Strong Arm Steadyの新作がStones Throwから出ると聞いて楽しみ!と喜んだはいいが、全曲Madlib先生プロデュースと知って「良いニュースと悪いニュースがある」といわれたような気分になってました。果たして作品を聴いてみたら・・・やっぱそうで。まずアルバム自体はとてもグッド。ケオティックでドープな狂ったグルーヴに溢れたMadlib仕事には間違いない。しかしコレ、Strong Arm SteadyのアルバムってよりMadlib先生のアルバムって言った方が正しいような仕上がりになんじゃないかって懸念してて実際そうだったんで、そこが引っかかりどこなんですよね。正直ゲストも含めてラップはその混沌のなかに埋没しちゃってる印象すら受ける。Madlibは崇拝してるって言っていいくらい好きだけど、加えてSASも大好きという人間は出来に関係なくやや複雑な気分になるかも。SASが助演タイプのラッパー集団とは言えですよ。


実にイイんだが、SASってよりPhonte向きなトラック。



〜If you like this release, I also recommend〜

Madvillain - Madvillainy 2 (Remixes) (2008)

00年代のベストアルバムはジャンルを問わずMadvillainの「Madvillainy」で決定だと思ってる。んで、その「2」が出るってんで大喜びしてたら「リミックス盤でした」でズッこけた一作。音はカッコいいんだからそういう言い方しなきゃ良いのに、というのが第一印象なのもな。あと「Stony Jackson」ってもとからあったSASのアルバムをMadlibがリミックスしたものと言われたら信じそうな感じも。

Krondon - Crack Music (2003)

去年ブログではPhil Da Agonyのアルバムを取り上げた際にSASにもちょろっと触れてるんで、今回はKrondonを。たださすが「助演タイプ」オリジナルソロアルバムはリリースしてない!。そこで取りい出しましたる「Crack Music」はIce CubeGhostfaceR. Kellyなんかの有名曲のトラックにのせて奴のファンキーな声&フロウが楽しめる良いミックステープ。「2」もあるよ。あとSASってMadlibよりOh Noの方が似合いそうな気がする。