Shackleton - Fabric 55


去年Surgeonの「Fabric 53」聴いた時「コトシのベストミックスアルバムはコレだ!」と言い放った後に「55番目はShackletonです」ってアナウンスがあったんでさすがのオレも「ちょ、待てよ!」って野面で言っちゃった昨年暮れだったのよ。そりゃ慌てるわさ!。
そんな真打感ヒリヒリな「Fabric 55: Mix by Shackleton」だが、なんとなくそんな予感した全曲自分の曲使いミックス。VillalobosやOmar Sのようにカリスマティックな奴はみんなそうなのかね。まあOmar Sに関しては「他人のクソなんぞ使ってられっかこのマダファカめが!」とか言ってそうですよね。・・・オレのOmar Sに対するイメージはさておき、Shackletonに対するイメージと言えばサウンド&グルーヴ共にヒプノティックで呪術的な怪奇趣味の雰囲気。前作の「Three EP」では抑え目だったそれが今回は思う存分発揮された日にゃあ、そりゃ超ポジティヴな意味でぐうの音も出まっせん!。もはやターンテーブルやPC機材を使った民間信仰、っていうくらい。そう、ダブステップとかミニマルとか以前にこやつは小さな「世界」や「神話」を作っていると大げさに言いたい。また最初から最後までテンポはややアッパーなまま維持されてて、パッと聴く分に感じるスタイリッシュさもいいんだな。体裁としては既発曲もアレンジが施されてる辺りはミックスというよりはライヴ盤と思って聴いてもいいし、アンリリースドなトラックも豊富なので「デビューアルバム」って言えるかもしれない。なのでオレは「アルバム」の定義にこだわってた結果ベストリストのどの部門に入れて良いか迷ったという個人的な事情がありまして、なんだったら2011年のベストアルバムの方にエントリーさせたろかとも思ってます。昔「ナンバーワンよりオンリーワン」て物言いが流行ったが、「ナンバーワンでオンリーワン」がここにおるがな。

シングルカットB面曲。シングルのカヴァーアートはZeke Clough。


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Experimental Show 2010-08-26: Shackleton's Special Farewell Mix for Mary Anne


Maryさんさよならミックス。ここでも自分の曲を使っているShackleの奴だが、オリジナルアルバムと同時に他人の曲を使ったミックスも聞いてみたい。もしくは好きな映画リストとか教えて欲しいな。