Durrty Goodz - Overall


ベテラングライム戦士Durrty Goodz待望のデビューアルバムがまたグッドなアルバムの様子。早いテンポの曲はないようで「グライミーなヒップホップ」と言った曲中心の渋カッコいい仕上がり。これまでの作品ではレゲエやR&Bなトラックも多かったが、今回はとにかく大人のグライムといった印象のややダークで硬質なテイストのようである。それでいてGoodzのラップはグライムっぽい早い節回しやラガな要素もあり。本作に関してはグライムシーンの中ではRoots ManuvaやNew FleshとかのUKラップの系譜に近いかもしれない。グライミーでスタイリッシュって中々ないもんな。実はリリース今月中ごろの予定だけど乗っけてしまいました。まだまだグライム週間は続きそうだ。

ビデオもカッコイイ。あに見てんだ!、オイ!。



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Durrty Goodz - Gunshot (2010)


「Overall」はこのシングル曲が入ってないようなのが唯一残念。ラガ風味もイカすアンチ銃犯罪のメッセージソングだが、Durrty Goodzは義理の弟でやはりグライムアーティストであるCrazy Titchが犯した殺人罪に関与したとして4、5年前に一時期ム所暮らししていたとのことで、この曲のメッセージも真摯なものである。ちなみにCrazy Titchは懲役30年の実刑で服役中だとか!。


Durrty Goodz - Ultrasound (2009)


キャリアは長いが上記の理由もあってか作品を出し始めたのは2000年代中ごろからのGoodz。2009年の本作はManiac、Nocturnal、Rude Kidなどトラックメイカー群も素晴らしい、ギラギラしたシンセ、アッパーなテンポ、仰々しいリフなど正統的グライムなミックステープ。というか改めて聴いてみたらこの数年でグライムって硬軟どちらの要素も幅が広がってるのに気付かされたかな。この次、つまり昨年の「Born Blessed」といい新作といい、Durrty Goodzは中々アーティスティックな歩みを進んでいるのが分かる。