Faith SFX - Man Or Machine


原発に関しては当然反対派!。しかし電気は環境を破壊しない程度にジャンジャン使いたいわな〜、こちとら暑がりなんで夏は特にね!。という反対派からも援護派からも煙たがられそうなスタンスだからか、音楽製作において今エコなのはヒューマンビートボクシングかもな、とか珍奇なことを思ったりするワケよ。そこで今日のピックはUKのビートボクサーFaith SFXのデビュー盤だ。ビートボクサーのアルバムって基本ビートボクシングのパフォーマンスを展開したものか、声を音源に製作されたものの二つに分けられると思うが、本作は後者。それでサウンドプロダクションはグライム&UKヒップホップって珍しいブツなんですよ。しかもMaxta、Ghetts、Scorcher、Wretch 32など名だたるMCをフィーチャーしてしてたりして、グライムアルバムとしても高品質な出来である。様々な声ネタはもちろんFaithがヴォーカルも披露している曲もあってこれがオートチューンっぽいエフェクトかかってるんだが、「そうか、これも自分の声色でやってんのか」と、聴いてると全部人の声で出来てることを後から思い出す感じなのが逆にビートボクサーとしての凄さが出てる。
Faith SFX - Dangerous (feat. Cykologik)



〜If you like this title, I also recommend...〜

Faith SFX - All From The Mouth Vol.1 (2010)


やはり全部自分の声とゲストのみで製作された、エコ&コストパフォーマンス高い(?)ミックステープ。よりグライムらしい荒々しさがあってオススメ。ガラージっぽいトラックとかもあるし。
Faith SFX - Godfather

ゴッドファーザー」のテーマと高速ビートを合わせた持ちネタ。インタルードとして収録。


Dub FX & Sirius - A Crossworlds (2010)


名前が似てるDub FXは自身の声をその場で録音して重ねてそれに合わせて歌う、よりストリートパフォーマー的スタンスなビートボクサー。そんなライヴアルバムも出してるが、昨年のアルバムはSiriusなるトラックメイカー(?)とのダブステップなコラボアルバム。コレ自体はいいアルバムだが、ビートボクサーとしての魅力は動画を漁ると存分に味わえるぞい。


Rahzel - Make The Music 2000 (1999)


ビートボクサーによる名作アルバムと言えばやっぱこれかな。元The RootsRahzelによるデビューアルバム。ラップアルバムとしても素晴らしい出来。
Rahzel - If your mother only knew (Live)

やはりアルバムに収録されてるルーチン。ビートとヴォーカルを同時にやってる!。


おまけMichael Winslow from "Spaceballs"

昔ハモネプだのボイパだのでちょっとビートボクシングがブームみたいになった時、みうらじゅんが「みんなカッコイイって言ってるけどあれって基本モノマネだよね」みたいなこと言ってたのおぼえてる。ビートボクシングに限らずDJのスクラッチやギターの早弾きも極めれば曲芸的になるもんですよね。どう作品にして行くかってことでしょう。まあMJの発言は流行りにすぐ飛びつく連中の方へのものだろうが、人間効果音と言えば「ポリアカ」でお馴染みMichael Winslowさん。スキルの凄さ=おもしろさ、だなあ。