Selected Drum N Bass Albums 2011 (Jan-Jun)


ドラムロールプリーズ!...ヤイクス!、前回から急激にBPM上がり過ぎ!。上半期まとめシリーズのオーラスはドラムンベース編。今年は既にLondon Elektricity、Chase & Status、Nu:Tone、Matrix & Futurebound(これはコンピ)など大物がどんどんアルバム出してますが、それ以外でもこんなにあるぞのアーティストアルバム10作をセレクト。


10. Icicle - Under The Ice


アルバムタイトルにアーティスト名がこれで別名がFreeze、という徹底ぶりも表れてる文字通りクールというよりコールドな空気。だがピンと張り詰めたような緊張感とは違うしなやかさもあり。ダウンテンポなトラックにも光るものが。Robert Owensを2曲でフューチャーってのが驚いた。


9. Donni Dubson - Monday Is The New Sunday


流麗で雄大な音作りの良リキッドDNB。 高い空を高速飛行するような気分は夏に聴くにはピッタリ。あとアルバムタイトルの捻ったポジティヴさ!。月曜日は新しい日曜日なので、ワタクシ休まさせていただきます。


8. Fracture & Neptune - Retrospect A Decade Of Fracture & Neptune


デビュー11周年を記念したFracture & Neptuneのレトロスペクティヴアルバム。リキッドからアーメンまで良質なDNBの見本のような作品集。ただこの人たちマイスペに自身の音を「Photek meets Floyd on The Lost Highway」と評してて、実際そういう感じで良いとは言えそんな例えに特定のアーティスト名を自分たちで出すってのはオーケーなのか?。


7. Marcus Intalex - 21


キャリア21年目にしてデビュー作!。正統的なDNBからダブステ風、エレクトロ風などビートパターン&テンポ多彩。Zed Biasフィーチャリング曲が良い。あとこういうアルバムカヴァーに弱い。


6. The Brookes Brothers - The Brookes Brothers


名前だけだと着るもん想像しちゃうけど、ホントの兄弟ディオ。今王道のDNBつったらこれかっていうキャッチー、アッパーでダイナミック。ミもフタもない言い方するとChase & Status路線ってことなんだろうが、あそこまでの「百貨店」感(?)はない。ヴォーカル4曲だけだが誰にでも薦められるタイプの好盤。ちなみにこれにもRobert Owensフィーチャーされてる!。DNB目覚めたんですかい?。


5. Limewax - Empfindsamer Stil


凶暴なハードコアDNBといえばLinewax!、の2nd。つんのめるようなリズムとデジタルな音色でブレイクコアとDNBの境界線をバリバリ爆走するようなスタイル。シューティングゲームのボス戦風?。


4. BOP - The Amazing Adventures Of One Curious Pixel


今やマイクロDNBの筆頭。今回はややカラフルな音像の曲や8ビット感強調したものなど音の幅の広がりも良い感じ。好みで言えば1stの方ではある。


3. Paradox - Ramifications


去年はAlaska名義でアルバムリリース済み(っつうか同一人物だったんだ)、当代きってのドラムファンカーParadoxの3rdはビートパターンや音色に至るまでオリジナルな施しで、テンポもやや遅めのものがまた良いドラムファンクスタイル。「どうなんだろ?」って思うのヘアスタイルくらい。


2. Cern - Hopetoun Bridge


すっかり良質なDNB産出国になったニュージーランドから。クール、ソリッド、ダーク、という表現が全て当てはまるCernのデビューアルバム。元々はデュオだったが数年前に片割れが若くして亡くなったユニットらしいが、それでもこんな良いアルバム完成させたってのも天晴れ。


1. Raiden - Beton Arme


ウワモノ控えめでブラックスプロイテーションムービーのサントラとかにありそうなアッパーなパーカッション(それも生音風)のパターンが圧巻。えらくカッコイイRaidenのデビューアルバムは冗談抜きで刑事ドラマとかアクション映画のようなDNB。 グルーヴィ!。



今回挙げた全10作、特に上位3作が飛び抜けてお気に入り!。と、言うわけで2011年上半期リストシリーズは本日にて一旦終了。ジャンル別にやったんで今月中になんかネタ思いついたらやってみよう。