The Oscillation - Veils


Demian CastellanosのユニットThe Oscillationは言うなればある種のミクスチャーバンド。ただしクラウトロック、ダブディスコ、サイケデリックロックといった混合物から精製されているバンドなんである。4年ぶりの2ndは更にドローンな音要素なども加えつつ、音像はここ数年ライヴ活動にも精を出していた結果であろうバンドっぽさが強化。クラウトでダビーなファンクグルーヴとサイケでトランシーな雰囲気から微かに聞こえるヴォーカル。曲によってはいかにもなサイケロック風やシューゲイズ風を強調したものもあって、曲ごとのスタイルは前作より増えてるバリエーション。でもトータルでは怪しいうねりと揺らぎに満ちたグッド・ヴァイブレーション&グッド・オシレーション!。
The Oscillation - Lament



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The Oscillation - Out Of Phase (2007)


The Orichalc Phase改めThe Oscillationのデビューアルバム。ディスコパンクやダブディスコティックなグルーヴが強いが、Julian Copeのカヴァーなんかもやってたりのユニークなロック観。更に音楽的な豊かさがある新作は、惜しらむべくはDC Recordingsからのリリースじゃないってとこ。というかDC Recordings去年から今だリリースなしで、KelpeやHigamos Hogamosといったロスターも他のレーベルから作品リリースしている。このまま活動停止っぽい予感するのが悲スィ。


Knives Ov Resistance - Prisca Sapientia (2007)


Demian Castellanosが参加したエクスペリメンタルで名前カッコ良すぎるロックユニット(恐らくパーマネントなバンドではない模様)。こちらはアコースティックなポストロックorプログレッシヴロック的サウンドスケープ。むしろ「現代音楽」風か?。6分、9分、18分の曲3曲という構成。幻覚的なThe OscillationはCan、Neu!、Hawkwindあたりで、神秘的なこっちはPopol Vuhっぽいと。クレジットから見るにDemianとその他数名がギターで、Spykidelicがヴァイニル&テープ・マニピュレーションでミュージックコンクレート的に音構築してるみたいだが、このSpykidelicって昔Echo Park (Lo Recordingsから出たやつ)やってたSpykidのこと!。