The Haxan Cloak - The Haxan Cloak


前回取り上げたKnives Ov Resistanceのアルバムのディストリビュート元であるAurora Borealisというレーベル、最近のリリースを見てみたら名前だけで気になったのがいたんでチェックして本日のピックにいたしました。UKのBobby Krlicという人のソロユニットらしいその名はThe Haxan Cloak!。魔女の外套?、なんてオカルトな芳香にフラフラ誘われたらこれがまあ期待通りのドゥームなサウンドのユニット。そればかりかドローンな音の情景を主軸に、ネオクラシカルな美しい曲やインダストリアルやグラインドコア的なノイジーな音もあって表情はとても豊かで、無機質な印象はあまり無いユニークなスタイル。そしてオカルト、神秘主義への傾倒から感じる一貫性は強烈。...と書いたトコで以前Demdike Stareもこんな風に書いたっけ、とか思ったりしたんだが、あちらはDJとコレクターのコンビが構築した音というのが味になっているのに対し、このThe Haxan Cloakはチェロ、パーカション(ハンドメイドのものらしい)、そしてヴォーカル(コーラス)といった実演奏の音要素で構成されてるってのが大きく違ってる。ウイッチクラフトにも色々あるっちゅうことですね。あとある意味Demdikeの方がモンドで劇画チックかも。こっちは薄気味悪さみたいなのとはちょっと違う。デビューアルバムにして大満足な、映画のサントラ好きな人にもオススメ作!、ってそれしょっちゅう書いてるな。いや逆にホントのサントラ(最近の映画の)って全然聴いてないな。
The Haxan Cloak - The Fall

徐々に現れてくるコーラスが怖い。絶対何か起こる!。



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The Haxan Cloak - Observatory (2011)


アルバム未収録2曲の12インチシングル。アルバムほどドゥームやドローン感は薄く、シンセのレイヤーがアンビエントやチルアウト的な美しいサウンド。こういう雰囲気もイケルね。
The Haxan Cloak - Hounfour


Locust - Truth Is Born Of Arguments (1995)


先月「Fact Magazineのミックステープコンパイル中!」とツイートしていたBobby Krlic。そこで名前をあげていた内の一つがThe Locust。Mark Van Hoenのアンビエントテクノユニットで、1995年の「Truth Is Born Of Arguments」は更にノイジーかつアヴァンギャルドなビートが当時のテクノシーンでは個性的だった。んだが、よく考えたらサンディエゴのグラインドコア系のバンドにもThe Locustっているじゃん、と。もしかしてそっち?!。このMark Van Hoenの方は正確には定冠詞付かない「Locust」だし...。でもThe Haxan Cloakにも通じるとこ凄くあるんで合わせて聴いてもイイですよ。
Locust - Truth Is Born Of Arguments