Jay-Z & Kanye West - Watch The Throne


前回、前々回と本作をダシにしたマクラでブログ書いちゃったんで、いっその事ホントに取り上げることにした暗くてヒネクレてるファンタジーなオレ、ってか。いやJay-ZとKanyeとはね!。まあこの2人に関しちゃウダウダ説明する必要ないんでむしろ自分のスタンス書いた方が良いでしょうが・・・普通に好きです。アンダーグラウンドなヒップホップ沢山と取り上げてるブログの主ですけど。実際Jiggaも'Yeもアルバム出れば必ずチェックしてるし、正直嫌いなアルバムって無い位。ただどちらにも言えるのは1stが一番好きってことかな〜、というとこでそのコラボ「Watch The Throne」をリッスン。トラックは全部KanyeってワケではなくSwizzやThe Neptuneあたりなんかも起用してるがその辺はまあ予想の範囲内の出来。オープニングカットが88 Keys製作でFrank Ocean参加とか実に鋭くて激しく反応してしまったが、アルバムに数曲のアクセントって意識で入れてるみたいなこれが良いってのもさもありなん、か。Flux Pavilion使ったダブステ曲は話の種にはいいかもって感じ位だったが、逆に軽快軽薄な「That's My Bitch」は意外と好感触だったのは面白い。全体的にはいかにも今メインストリームなラッパーがアルバム作ったらこうなりそうという仕上がりで、出来不出来以前にそういうのあんま燃えないんだな。しかしなんといっても「Otis」がリマーカブル。Kanye作の執拗なサンプルループなトラックがよろしいこの1曲が入ってるアルバム、ってだけでも高評価していい気分である。
Jay-Z & Kanye - Otis

セレブたちの、遊び。ラッパーのコラボ曲のビデオはラップしてない方の動きを見るのも楽しい。



〜If you like this title, I also recommend...〜

Kanye West - My Beautiful Dark Twisted Fantasy (2010)


とにかく大げさというのが第一印象な、2010年各所で大絶賛だったKanyeの5作目。でも「Jesus Walks」とか、ある種の仰々しさは奴さん元々持ってたものではある。むしろヒップホップアーティストというよりは「ゲージツ家」みたいな意識が感じられるとこがヒップホップだけじゃない音楽批評メディアに受けたか。逆に今Kanyeがストリート寄りでコアナなアルバム作ったらその方がセルアウトかもしれないんでこれで良いと思うが、色々複雑ではあるな。


88-Keys - The Death of Adam (2008)


Black Starのアルバムで注目!に始まり今に至るまで、とても良いアーティストにとても良いビート提供し続けてるトラックメイカー&ラッパー88-Keys。待望のデビューアルバムはストーリー性あるコンセプト、90年代初期ヒップホップサウンドを消化して自身のものにしたサウンド、共に面白くて個性的な良アルバム。これKanyeが製作総指揮してるが結構長い付き合いだそうで、よく考えたら「Watch The Throne」での起用もそんな意外じゃなかったか。
88-Keys - Stay Up! (Viagra) (feat. Kanye West)