Paul White - Rapping With Paul White


ヒップホップのトラックを色々聴いてると、曲を作りはじめる時に最初に「ラップを乗せるため」のものとして作るのと「インスト」として作るものの違いってちょっと気になりますよね。元々「ラップのインストを聴く」という行為からトリップホップアブストラクトヒップホップなんてのも出てきたんだろうし、とか。そんなことを色々思ってしまったキッカケがUKのビートメイカーPaul White最新アルバム。これが「Rapping With Paul White」と言うことで、初めてラッパーをフィーチャーしたプロジェクトなんだって。全18曲で半分の曲がラップ入り。彼本来の作風であるプログレフュージョン、サイケな趣味丸出しなサウンド自体は当然ながら、ビートの強化とラップ(ヴォーカル)を乗っけるさしずめ「オケ意識」共々興味深く聴ける素晴らしい出来。参加面子もGuilty Simpson(2曲!)、Homeboy Sandman、Danny Bronw、UKのJehstなど実に良いセレクト。ラッパー&ヴォーカリストのフィーチャー、これからも定期的にお願いしたいところ。
Paul White - Trust (feat. Guilty Simpson)

Bouncing with Guilty Simpson!



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Paul White - Paul White & The Purple Brain (2010)


昨年リリースの前作はスウェーデンサイケデリックなロックバンドST Mikaelにインスパイアされたというアルバム。実際に音も使用しているらしい。Paul Whiteのディスコグラフィーのなかではかなりサイケでデイドリーミン。「Rapping With...」と合わせて聴くと触れ幅面白い。


Paul White - Potholes In My Blog Podcast (2011)


Paul WhiteがPotholes In My Blogのポッドキャストに残したミックス。20分強くらいだが、Miles、Zawinul、Return To ForeverからFrank N Dankまで、これもPaul Whiteの音楽性が良く出てる選曲。なおPotholes In My Blogはとても良いブログだけど、サイトのホームが凄く重いんで他のページから入るのをオススメします。最近はどんな良いサイトでもちょっとでも開くの遅かったら他行っちゃうもんな。


Homeboy Sandman - The Good Sun (2010)


グッドなビートがグッドなラッパーを呼ぶ。Paul White、フィーチャリングHomeboy Sandmanとはナイスチョイス!。恐らくオルタナティヴというのはこういう人のこと言うんじゃないだろうかってHomeboy。もしくは、ラッパーでもあるが、より「ヒップホップアーティスト」という存在と言うか。昨年末リリースの2ndも相当良い出来でした。
Homeboy Sandman - The Carpenter


Moe Pope & Rain - Life After God (2010)


やはり「Rapping With...」参加のMoe PopeはベイエリアのMission(後のCrown City Rockers)周辺から出てきたラッパー。だが元々ボストン出身らしいんで、トラックメイカーRainとのこのアルバムではEdo. GやReksをフィーチャーしてる。ラップ&トラック共にとても滑らか。あと「Amy Winehouse」というタイトルの曲あるが、あんなことになるとはね・・・と言うか、その曲聴いてもああなることは分かっていたこと、なのか。
Life After God (Moe Pope & Rain) - Foolish (feat. Reks)