Oddisee - Rock Creek Park


大分過ごしやすい良い季節になってきたとこにOddiseeのニューアルバムとは、まるで嬉しい便りが届いたような気分。四季をテーマにしたEP群をまとめた前作に続いて、今回は彼の地元ワシントンDCにあるロック・クリーク・パークという国立公園をテーマにしたという、それこそ公園のサウンドトラックという姿勢で製作したオリジナルアルバムとのこと。しっかりしたビート、ソウルフルなサンプル、そして生楽器も加えた美しいインストヒップホップでもってフェイヴァリット・プレイスを音楽的に写生したかのようなこの風情、相変わらずの風流人ぶりですなあ。なぜか1曲だけファンキーなディスコっぽいリズムの曲あるが全体的には穏やかでゆったりとしたグルーヴで、これを聴くぶんにかの地は相当美しい公園なんだろうなあという想像を掻き立てられる...。そうです、行った事ありまへん!。どうせなら実際に行ってみて聴いてみたい!が、こちとら名も無きプア・ライチャス・ジャパニーズ、そうおいそれとアメリカくんだりまで行けるわけないんで、聴いてると少し悔しい気分になるのが難なアルバムだが、それはおどれの経済力が低いのが悪いんだからそれで憤るのはお門違いですね。むしろ聴くだけで行った気分になれるというとこが素晴らしいし、もちろんその辺ブラブラ歩きながらとか電車に乗って景色を眺めながらとかのリッスンでも最高で、良いビート&サウンドに加えてとてもTPOの高いアルバムだと思う。ヴォーカルトラックはDiamond DistrictのyUをフィーチャーした1曲のみだが、前作同様ラッパーいないのにとてもポエジー溢れるインストヒップホップアルバムってのはサスガだ。こんな形で出自をレペゼンとはホント洒落てる。
Oddisee - Skipping Rocks


Oddisee - Mattered Much (feat. Oliver Daysoul)


これはアルバム収録曲にOliver Daysoulをフィーチャーしたヴァージョン。Mello Music Groupのサイトからフリーで落とせるボーナストラック。


Nicolay - The City Lights Vol. 2: Shibuya (2009)


特定の場所、「プレイス」を描いたインストヒップホップで連想するアルバムといえばやはりコレ。過去ブログで取り上げててその時の自分の文章読んだら「(日本人なんで)コレを渋谷で聴ける優越感に浸れる」みたいに書いてた!。我ながらそのイヤらしさに反省。